プロeスポーツクラブ「INSOMNIA」を運営するINSは、東京大学をはじめとする国内の複数の大学研究機関と共同で、eスポーツ選手のパフォーマンス向上および心身の健康維持を目的とした研究プロジェクト「INS×LAB(インス・ラボ)」を発足した。
本プロジェクトでは主に2つの領域で共同研究を推進する。1つ目は、高知工科大学・東京大学のInhyeok Jeong氏との共同研究チームによる認知科学的アプローチで、試合中の選手の視線動向や集中状態などを計測・分析し、意思決定のスピードや正確性との関連を調査するとともに、次世代型トレーニングメソッドの確立を目指す。2つ目は、鍼灸師で慶應義塾大学メディアデザイン研究科後期博士課程に所属する平松燿氏による生体データを活用したコンディショニング研究で、選手の睡眠状態や活動量などのライフログを分析し、個々の選手に最適化した身体ケアやリカバリー手法の構築を目指す。
研究成果はINSOMNIA所属選手のトレーニングや公式戦のフィードバックに活用するほか、将来的には論文・白書として一般公開し、国内のeスポーツ育成機関の確立・強化に役立てる予定。
INS 代表取締役 本橋 壮太 氏 コメント
eスポーツが真のアスリート競技として発展するためには、科学の力が不可欠です。今回、素晴らしい研究機関の皆様と「INS×LAB」を始動できることを大変誇りに思います。このプロジェクトを通じて、所属選手の強化はもちろん、eスポーツ業界全体の健康的な発展と、未来のプレイヤーたちの育成に貢献してまいります。
高知工科大学・東京大学 共同研究チーム代表 Inhyeok Jeong 氏 コメント
eスポーツは、高度な認知能力、瞬発的な運動制御、そして強靭なメンタルが求められる、人間科学の観点からも非常に興味深い対象です。そこで、科学に基づいた測定・トレーニング技術を用い、選手の優れた競技力の根源を明らかにする他、さらなる能力の向上や競技寿命の延長を目指していきます。INSOMNIAの皆様が持つ現場の課題感やリアルなデータと、我々の研究知見を掛け合わせることで、新たな学術的発見と、社会実装に繋がる成果を生み出せることを期待しています。
鍼灸師 / 慶應義塾大学メディアデザイン研究科後期博士課程 平松 燿 氏 コメント
eスポーツ選手においては、身体的不調や健康問題に関する報告も多く、コンディション不良を理由とした引退事例もみられるなど、競技特性上、身体的負荷の高い領域となっています。 本プロジェクトでは、まずはINSOMNIA所属選手の日常環境から得られるデータを活用し、現場の実態をミクロ・マクロ双方の視点から客観的に可視化することで、健康課題への対応だけでなく、予防的アプローチへと繋げていきます。また、必要に応じて鍼灸治療を含むコンディショニング支援を導入することで、eスポーツ領域における新たな支援モデルの社会実装を目指します。














