カプコンの人気ゲーム『モンスターハンターライズ』のモバイルゲームが、Netflixゲームのカタログの一部としてiOS/Android向けに登場した。

このゲームに関する正式発表は10月9日時点でないが、Netflix専門の独立系ニュースサイト「What’s on Netflix」によると、現在フィリピンとマレーシアで限定リリースされているようだ。他のNetflixゲームと同様、Netflixの加入者なら、追加料金を一切支払うことなく楽しめる。

Netflixのモバイルゲームのリリースは、同社がテレビ番組やパーティーゲームに注力するようになったため、今年はわずか数本しか新作が発表されていない。しかし、今回の『モンスターハンターライズ』のような大物タイトルの完全移植作が登場したことは、リリースするモバイルゲームの本数は減っているものの、大物プレミアムタイトルの獲得に依然として力を注いでいることを示唆している。

Netflixのテッド・サランドス共同CEOは9月、ブルームバーグ主催カンファレンスで「モバイルゲームはクラウドゲームへの入り口」だと語った。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Netflixのゲーム戦略は今年、新作を数本に絞り、テレビ向けパーティーゲームと大物の完全移植に集中する路線へ舵を切った。その原型が『GTA』三部作だった。Netflix版は記録的なダウンロードを集め、有名IPが加入者を動かすことを証明した一方、ライセンス終了により2024年末から順次配信を終え、『サンアンドレアス』は推計5,740万DLに達してなお棚から消えた。借り物の看板は、強力だが永続しない。モンハンの投入は、この光と影を踏まえた次の一手である。試験の場に選ばれたフィリピンとマレーシアは、スマホ中心でゲームを遊ぶモバイルファーストの成長市場で、大作が無料で遊べる訴求が最も効く。そしてサランドス共同CEOの「モバイルゲームはクラウドゲームへの入り口」という言葉が示す通り、終着点はテレビ画面での本格展開だ。借りた看板で基盤を作り、その先をどう自前化するか。映像で歩んだ道が、ゲームでも繰り返されようとしているのかもしれない。」