STYLYとKDDIは、XRなどのデジタル技術を活用し空間全体を演出する「LBE(Location-Based Entertainment)」市場の形成と流通促進に向け、「Location-Based Experiences Consortium(LBEC)」を発足し、共同運営を開始した。LBECにはエンターテインメント関連企業のほか、不動産・鉄道・金融など多様な業界を横断する25社が参画する。業界横断で共通ガイドラインの策定や実証、条件整理を推進し、2030年までにLBEC経由の流通総額150億円規模の市場創出を目指す。

LBEコンテンツを導入する施設は広さや天井高、導線、通信環境、安全基準などの条件がそれぞれ異なり、施設ごとの個別調整によるコストが市場拡大の課題となっていた。LBECでは、ロケーションの環境条件やコンテンツ側の要件を整理・可視化する「ガイドライン策定」に取り組む。次のフェーズでは、策定したガイドラインをもとに参画企業が保有・運営する商業施設や映画館、駅、美術館などで展開可能なLBEコンテンツをコンテンツ事業者とともに検討し、実証・導入を推進する。これにより、海外の優れたLBEコンテンツの日本展開と、日本発コンテンツの海外展開を双方向で促進する流通基盤の構築を目指す。

STYLY 執行役員/CMO 渡邊 遼平 氏 コメント

世界にはすでに、人々を魅了する優れたLBEコンテンツが数多く存在しています。今求められているのは、コンテンツと多様なロケーションを円滑につなぐための『共通の物差し』です。映画産業が、上映環境や運用に関する共通仕様の整備を一つの基盤として、作品を国内外へ広く届ける配給網を発展させてきたように、LBEにおいても、施設要件やコンテンツ要件を整理した業界共通ガイドラインが、継続的な流通と市場形成の起点になると考えています。業界の垣根を越えて参画いただく他の24社の皆様とともに、日本を起点としたイマーシブコンテンツの新たな流通基盤をつくってまいります。

KDDI 事業創造本部 AIプロダクト部/オープンイノベーション推進本部 OIビジネス開発部 エキスパート 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師 川本 大功 氏 コメント

私は「バーチャル渋谷」の立ち上げや「バーチャルシティガイドライン」の策定を通じて、市場の形成を促していくためには、技術やコンテンツだけでなく、それらの後押しをする「ルール」という土台も必要だと実感してきました。KDDIは、つなぐチカラを進化させることで、新しい体験に出会い、夢中になってくださる人が増える一助になりたいと考えています。LBECでは、参画企業の皆様とともに、ルールのデザインと標準化を通じて、LBEコンテンツの流通を増やし、日本発でLBE市場を盛り上げていく所存です。どうぞ、LBECの活動にご期待ください。