北米最大級の日本のポップカルチャーの祭典「Anime Expo 2026」にて音楽フェス「J-POP SOUND CAPSULE@AX2026」が盛況のうちに閉幕した。会場をCrypto.com Arenaへスケールアップして実施された本公演には約5,000人が来場し、J-POPとアニメ音楽の多彩な魅力を世界へ発信した。

アニメ、マンガ、ゲーム、コスプレなど日本カルチャーを愛するファンが世界中から集結する「Anime Expo」にて、昨年誕生した音楽フェス「J-POP SOUND CAPSULE」が今年も開催された。会場は昨年のPeacock Theaterから、Crypto.com Arenaへとスケールアップ。世界中から集まった大勢の観客が詰めかけ、J-POPとアニメ音楽が持つ圧倒的な熱量を体感する一夜となった。ジャンルも世代も国境も越えたアーティストたちが、会場へ集まった5,000人の観客たちとともに、J-POPが持つ多彩な魅力と新たな可能性を世界へ力強く発信した。

出演したのは、幅広いルーツミュージックをベースとしたクロスオーバーなサウンドで人気を集め、「呪術廻戦」「ゴールデンカムイ」「Dr.STONE」など数々のアニメ作品を彩るALI、次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!」から、ダークでクールな世界観と圧巻のライブパフォーマンスで国内外から支持を集めるRoselia、「BLEACH」「機動戦士ガンダム」「銀魂」「ハイキュー!!」など数多くの人気アニメテーマソングを手がけ、世界各地でライブ活動を展開するSPYAIR、さらに「COWBOY BEBOP」「マクロF」をはじめ、アニメ、ゲーム、映画音楽など数々の名作を生み出してきた作編曲家・音楽プロデューサーの菅野よう子、そして「新世紀エヴァンゲリオン」主題歌「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン」など、時代を超えて愛される名曲を歌い続ける高橋洋子。世代もジャンルも超えた豪華ラインアップが実現した。

ライブの幕開けを飾ったのは菅野よう子。静寂の中に響き渡るピアノの演奏が始まり、「Tank!」「Rush」など「COWBOY BEBOP」の名曲を織り交ぜたスペシャルメドレーを披露した。会場は一瞬にして菅野よう子の世界へと引き込まれた。さらに、この日だけのスペシャルコラボレーションとして「YOKO KANNO」と「YOKO TAKAHASHI」による“ダブルYOKO”共演が実現。ピアノ演奏による「残酷な天使のテーゼ」の披露に、客席からは大きなどよめきと歓声が巻き起こり、序盤から会場の熱気は最高潮へ。「Blue」では渡辺信一郎監督プロデュースによる映像が完成版として初めて披露され、幻想的なステージが展開され、音楽と映像が融合した唯一無二のパフォーマンスが観客を魅了した。

続くALIは、ジャンルを自在に横断する唯一無二のグルーヴで会場を一気にダンスフロアへ。「Wild Side」「CASANOVA POSSE」「NEVER SAY GOOD BYE」と人気アニメタイアップ曲を立て続けに披露し、観客のボルテージはさらに加速。代表曲「LOST IN PARADISE」が始まると、フロア中から大合唱とクラップが自然発生し、国籍も言語も超えて“LOVE, MUSIC AND DANCE”を体現する圧巻の空間が広がった。

3組目には、メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」よりRoseliaが登場。「Neo-Aspect」「PASSIONATE ANTHEM」で幕を開けると、その圧倒的な演奏力と完成度の高いライブパフォーマンスで一気に観客を惹き込んだ。力強いMCに続き、「BLACK SHOUT」「R」「FIRE BIRD」を畳み掛けるように披露し、会場は歓声とシンガロングに包まれた。ダークで壮麗なRoseliaの世界観は、北米の観客にも鮮烈なインパクトを残した。

SPYAIRは、「BLEACH」「銀魂」「機動戦士ガンダム」「ハイキュー!!」など世界中で愛されるアニメテーマソングを次々と披露。冒頭から観客の大合唱が巻き起こり、「オレンジ」では会場が一面オレンジ色に染まる感動的な光景が広がった。ロックバンドならではの圧倒的なライブパフォーマンスと観客との一体感は、この日のハイライトの一つとなり、J-POPロックの魅力を世界へ力強く届けた。

フィナーレを飾ったのは高橋洋子。Anime Expoへの出演は実に11年ぶり。MCでは、自身の音楽キャリアにおいてロサンゼルスで過ごした時間が特別な意味を持つことを語り、会場を温かな空気で包み込んだ。代表曲「魂のルフラン」、ライブでの定番曲となっている「FLY ME TO THE MOON」、そして世界中で歌い継がれる「残酷な天使のテーゼ」を披露。ここでさらなるサプライズが。ショルダーキーボードを背負った菅野よう子が再びステージに登場し、ここで一番の歓声があがり、世代も国境も超えて音楽でつながる象徴的なフィナーレとなった。

会場を埋め尽くした観客は、アニメソング、ロック、ジャズ、クロスオーバー、ガールズバンドなど、多彩なジャンルが一つのステージで交差する贅沢な体験を共有した。まるで色とりどりのカプセルが弾けるように、それぞれ異なる個性を放ちながらも、一つの大きな輝きとなって会場を包み込んだ。「J-POP SOUND CAPSULE」は、J-POPとアニメ音楽の魅力を世界へ届けるショーケースとして、今年も国境や言語を越えて多くの人々をつなぎ、日本の音楽カルチャーの現在地と未来を示す特別な一夜となった。