ゴールデングローブ賞にもノミネートされたアニメ『ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険』のホルヘ・グティエレス監督は5月28日、インターネット上での批判を受けて、AIアニメシリーズ『パンキー・ダック』の制作を中止すると発表した。同作は、Amazon MGMスタジオがAIエンターテインメントプロジェクトへの資金提供を目的として立ち上げた「GenAIクリエイターズ・ファンド」の一環として、Prime Videoで配信予定だったAIアニメシリーズの一つだった。

グティエレス氏はX(旧Twitter)の投稿で「私の目的は、スタジオ内外、新進・ベテランを問わず、この新技術をけん引するアーティストたちを紹介することだった」と説明。「アニメ制作プロセスを支援するためにAIを活用することへの懸念は、十分に理解している」とした上で、不快な思いをさせた人たちに深くお詫びすると述べた。

同基金は5月27日に、Amazon MGMスタジオとアマゾン ウェブ サービス (AWS)が共同設立を発表したばかり。映画製作者、デジタルクリエイター、テック系スタートアップに対し、高品質なテレビ番組や映画の開発に向けた資金提供やAI制作ツールへのアクセスを提供。Amazon MGMスタジオがAWS上に構築した映像制作向けAIプロダクションプラットフォーム「Project Nara」も使用できる。

(文:坂本 泉)

発表から、わずか1日──。Amazon MGMスタジオとAWSが5月27日に「GenAIクリエイターズ・ファンド」を立ち上げた翌日、第1弾AIアニメシリーズ『パンキー・ダック』の制作中止が発表された。監督はゴールデングローブ賞にもノミネートされたホルヘ・グティエレス氏(『ブック・オブ・ライフ』)。X(旧Twitter)で湧き上がった批判を受け、本人が中止を宣言した。「アニメ制作にAIを活用することへの懸念は十分に理解している」と説明し、不快な思いをさせた人たちに謝罪した。ハリウッド大手が立ち上げたAIエンタメ・ファンドが、最初の作品で世論の壁にぶつかった