世界的な超人気レースゲームシリーズの最新作『Forza Horizon 6』が、とんでもないロケットスタートを切った。発売から3日経たずして、全世界のプレイヤー数が大台の600万人を突破したというのだ。

このニュースはゲーム業界を揺るがしているが、普段ゲームを熱心にプレイしない層からすれば、「なぜそれほどまでに人が集まるのか」と疑問に思うかもしれない。単に「新作が出たから」という理由だけでは、ここまでの熱狂は説明がつかない。

世界中のファンがこれほどまでに沸き立ち、画面に釘付けになっている最大の理由は、今回の舞台が他でもない「日本」だからである。

世界中が熱狂する『Forza Horizon』シリーズとは?

そもそも「Forza Horizon(フォルツァ ホライゾン)」とは、美しい大自然や都市を自由に走り回れるオープンワールド・レースゲームの最高峰シリーズだ。

プレイヤーは広大なマップを愛車でドライブしながら、各地で開催されるレースイベントに参加していく。レースゲームと聞くと「操作が難しそう」「コースをストイックに周回する」というイメージを持つかもしれない。しかし本作は、壁にぶつかってもペナルティが少なく、ボタン一つで時間を巻き戻せる機能など、初心者でも爽快なドライブを楽しめる徹底した”敷居の低さ”が世界中で愛されている。

これまでも世界各地の美しいロケーションを舞台にしてきたが、今回の最新作で、満を持して「日本」が主役に選ばれた。これが世界のゲームファンにとって、長年の夢が叶った歴史的な大事件となっている。

画面の中に現れた、誰もが心に描く「理想の日本」

世界中のプレイヤーが夢中になっているのは、世界最高峰の技術で構築された「濃縮された日本」の街並みだ。

大都会のきらびやかなネオンがアスファルトに反射する夜の東京。雄大にそびえ立つ富士山、そして車好きなら誰もが血を滾らせる、鬱蒼とした木々に囲まれた峠道。これら日本が誇る原風景や象徴的なロケーションをパッチワークのようにつなぎ合わせ、一つの広大な架空のマップとして再構築しているのだ。

特筆すべきは、そのアレンジの中に、日本のプレイヤーにとっても馴染み深い「見慣れた日本」のディテールが宿っている点だ。信号機の形状、見慣れた道路の標識、路地裏の自動販売機の配置にいたるまで、徹底的なリサーチのもとに細部が作り込まれている。デフォルメされた地形ながらも、記号としての「日本らしさ」が完璧に機能しているため、我々は奇妙なほどリアルな実感を覚えることになる。

海外のプレイヤーは「クールジャパンの原風景」に歓喜し、日本のプレイヤーは「どこかで見たことのある、あの空気感」に親しみと新鮮さを覚え、脳内に刻まれた記憶とリンクさせながら愛車を走らせている。

AdoやCreepy Nutsを爆音で。ドライブを彩るJ-POP

さらに、日本のプレイヤーだけでなく、カルチャー好きの心を掴んで離さないのが、車内で流せる「カーラジオ」の存在だ。

ゲーム内ラジオからは、世界中の多彩なジャンルの音楽が流れるが、今作では日本の現在の音楽シーンを象徴する、豪華な国内アーティストの楽曲が多数収録されている。AdoやCreepy Nuts、10-FEETといった、J-POPやロックのヒットナンバーがラインナップされているのだ。

ネオンがきらめく夜のストリートや、夕暮れの美しい田舎道を、自分がよく知る最高にエモいBGMを爆音で流しながら疾走する。この演出が、単なるゲームのプレイを超えて、極上のドライブ体験へとプレイヤーを没入させている。

「3日で600万人」という数字は、単なる記録ではなく、世界中が画面越しの日本に魅了されている証明だ。ゲームの枠を超えたこの世界的なお祭りの熱量は、いまや世界中に波及している。