グーグルは、5月19日に開催した開発者向け会議「Google I/O」の中で、新しいAI動画生成モデル「Gemini Omni」をYouTubeショートのリミックス機能およびYouTube Createアプリに追加すると発表した。
対象となるショート動画に独自のプロンプトを入力すると、元の動画の文脈を保ちつつ、90年代風の雰囲気に変えたり、お気に入りのクリエイターと一緒に写り込んだりできる。
同様の機能は、物議を醸した後にサービス終了となったOpenAIの動画生成AI「Sora」にも搭載されていた。YouTubeは、Gemini Omniが生成した動画には元の動画との関連性を示すデジタル透かしが入る点とともに、「クリエイターは常に自身のコンテンツを管理しており、ショートでのビジュアルリミックスをいつでもオプトアウトできる柔軟性を持っている」点を強調した。
同社はこのほか、米国プレミアムユーザーに試験的に提供している対話型AI検索機能「Ask YouTube」を、近く全世界のユーザーに提供する方針を発表。YouTubeの全世界ユーザー数が30億人を突破したことも明らかにした。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「YouTubeがGemini Omniで実装したショート動画のAIリミックス機能は、OpenAIのSora(昨年サービス終了)が物議を醸して以降の業界の学習を反映した設計になっている。
Soraは「Cameo」機能で著名人やキャラクターを無断で生成できたことが大きな批判を浴び、最終的にサービスが閉じられた経緯がある。Googleの今回のアプローチでは、生成された動画に元の動画との関連性を示すデジタル透かしが入り、クリエイターは「自身のショートをAIリミックスの対象にするかどうか」をいつでもオプトアウトできる仕組みが盛り込まれた。
AI動画生成は「何でも作れる派手さ」を競う段階から、「誰の権利を、どう守りながらエコシステムを作るか」という社会実装のフェーズへと、確実に移ってきている。」














