Discordは10月27日、同プラットフォームの公開コミュニティ「発見対象のサーバー」を対象に、会話をインターネット検索で見つけやすくすると発表した。ユーザーが探している情報を見つけ、Discordでのやり取りに手軽に参加できるようにするためとしている。
11月16日から、発見対象のサーバーに、紹介用ウェブページ「サーバーウェブページ」を追加。同サーバー内のやり取りをまとめた要約も表示する12月中旬以降は、サーバーウェブページおよびウェブ検索に、公開チャンネルの一部メッセージが表示されるようになる。
公開を望まないサーバー管理者やユーザーは、事前に設定を変更する必要がある。
プライベートサーバー、ダイレクトメッセージ(DM)、グループDMは非公開のままで、今回の変更の対象とはならない。
P2P(ピアツーピア)のDMやコミュニティの集いの場としてよく知られるDiscordだが、米国のオンラインエンターテインメント専門メディア「Tubefilter」は、Discordが自社の公開サーバーを、掲示板サイト「Reddit」のテーマ別コミュニティである「サブレディット」と同様に検索可能になることを願っていると指摘。AIでなく人間による実益な情報を見つけるため、ネット検索でサブレディットを参照する人が増えていることも背景にあるとみられるが、RedditとDiscordの用途は根本的に異なるため、今後どうなるか見ものだとしている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Discordはゲーマー向けに生まれたチャットサービスで、趣味ごとの「サーバー」という部屋に集う会員制のたまり場。LINEのオープンチャットやかつてのmixiコミュニティに近く、検索から見えない閉じた空間が持ち味だった。その公開型サーバーの会話が、Googleなどの検索に載ることになる。背景にあるのは検索の変質だ。検索結果がAI生成の要約や量産記事で埋まるにつれ、米国では検索語に「Reddit」(日本の5ちゃんねるに近い巨大掲示板)と付け足して、実際に使った人間の生の声を探す行動が定着した。Discordの参戦はこの「人間の声の需要」への便乗と読める。ゲーム攻略や機材トラブルの解決など、あの部屋々々には検索に出てこない実用知が眠っており、それを入口に新規ユーザーを呼び込む狙いだ。ただ、書いた本人たちは外に出る前提で話していない。人間の会話の価値が上がるほど、それを誰がどう開くかという問いも重くなる。」














