ウォルト・ディズニー・カンパニーは10月20日、アジア太平洋地域(APAC)エグゼクティブ・バイスプレジデントのキャロル・チョイ氏が、12月1日付でAPACプレジデントに昇格すると発表した。現職のルーク・カン氏の退任を受けたもの。

チョイ氏はディズニーで20年以上の経験を持ち、APACエグゼクティブ・バイスプレジデントとして、同地域のスタジオ事業、オリジナルコンテンツ戦略、統合マーケティングを統括してきた。日本および韓国のマネージング・ディレクターを務めたほか、大中華圏でも幹部を歴任。その間、同地域へのDisney+の導入とサービスの拡大に貢献し、スタジオ事業の拡大を図るとともに、主要なクリエイターやタレントと長期的なパートナーシップを築いてきた。

新役職では、スタジオ、Disney+、ローカルオリジナルコンテンツ制作、コンシューマ・プロダクツ、メディア・ネットワーク、コンテンツセールスを含む、APACにおけるディズニー・エンターテイメント事業全体を統括。管轄範囲は、日本から、大中華圏、韓国、東南アジア、オーストラリアおよびニュージーランドにまで及ぶ。

ディズニーは先に、Disney+におけるローカルオリジナル制作本数を拡大する方針を明らかにしており、これには韓国や日本のコンテンツが含まれる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「かつてディズニーといえば、ハリウッド製の作品を世界へ届ける会社だった。その流れが逆転しつつあるのが、今のアジア太平洋(APAC)だ。Disney+では韓国ドラマ『ムービング』が世界的ヒットとなり、日本でも『ガンニバル』のような現地発オリジナルが育っている。ネットフリックスが『イカゲーム』で証明した「ローカル発・世界ヒット」の方程式を、ディズニーも本格的に追う構えで、韓国・日本を含むオリジナル制作の拡大方針を先に打ち出していた。その司令塔に就くのが、日本・韓国のマネージング・ディレクターを歴任したキャロル・チョイ氏だ。スタジオ事業からDisney+、グッズ展開までAPAC全体を一手に統括する。コンテンツの企画から商品化までを一人のトップの下で回せる体制は、アニメや漫画のように多面展開が命の日本コンテンツと相性がいい。日本発の「次のムービング」が生まれる土壌づくりに期待したい。」