マイクロドラマ(スマートフォン向けの縦型・短尺のストーリーコンテンツ)は、あらゆるアプリカテゴリーの中で、最も広告密度が高いーー。AIを活用したインタラクティブ広告プラットフォーム「Mintegral」が公表した最新の報告書から、こうした実態が明らかとなった。
マイクロドラマアプリの広告密度(広告数をアプリ数で割った値)は1,887と、最大の広告量を記録したECアプリよりも高かった。ECアプリは1万2,800種のアプリで計1,330万件の広告を配信していた。
ダウンロード数を見ると、マイクロドラマアプリは14億5,000万件と、前年比95.5%拡大。ゲーム以外のアプリの平均成長率は16.6%だった。
マイクロドラマが最も高い広告密度と最も急速なダウンロード数の伸びを見せていることは、ブランドと視聴者の双方からのエンゲージメントが高まっていることを示唆している。視聴者の関心を維持できているかどうかを判断するには、視聴時間の指標も確認する必要があるが、英調査会社オムディア(Omdia)によると、マイクロドラマアプリは、Netflixなどのストリーミングサービスよりも、ユーザー1人当たりの1日の利用時間が長いことが示されている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「この報告で最も驚くべきは、英調査会社Omdiaの指摘だ。マイクロドラマアプリは、Netflixなどの配信サービスより、1人あたりの1日利用時間が長いという。すきま時間の暇つぶしと見られていた縦型ドラマが、腰を据えて観るはずの大作配信を、滞在時間で上回り始めたのである。理由は生活への収まり方だろう。通勤、待ち時間、寝る前——1〜2分の話は、日常の切れ端のすべてに入り込む。大作は「観るぞ」という決意が要るが、縦型は指一本で始まり、気づけば30話進んでいる。日本でも実感は広がっているはずだ。BUMPやごっこ倶楽部の作品を、気づけば深夜まで観てしまった——そんな声とともに、市場は今年約1,530億円規模との予測まで出た。テレビ局が縦型専門組織を作り、資本提携に動くのも、この「時間の主役交代」を感じ取ってのことだろう。娯楽の王座は、生活への馴染みやすさで決まっていくのかもしれない。」














