書店主導の出版流通改革に取り組むブックセラーズ&カンパニー(BS&Co.)は、紀伊國屋書店新宿本店イベントスペースにてBOOKSELLERS & Co. Spring Summit 2026を開催した。BS&Co.参加書店15社の経営者が出席し、書店主導の出版流通改革に向けた協議を行い、共同声明を発表した。

共同声明では、全国の書店店舗数が9,956店(うち売場坪数登録店舗は7,302店)と減少傾向に歯止めがかかっていない現状を踏まえ、「街に書店が在り続ける未来」の実現に向け、「直仕入×共同販促×データ活用×物流合理化」を協働して推進することを合意。2025年度の包括取引実績(参加書店×包括契約出版社23社計)では、純仕入が前年比6.5%増の133億円、返品率が前年差2.8ポイント減の26.6%、書店粗利改善額は1.8億円となった。参加書店の書籍仕入に占めるBS&Co.直仕入比率は2026年4月時点で平均24%に達している。

今後のビジョンとして、直仕入商品の販売拡大による書店利益の改善、書店横断型システム・インフラの拡充と展開、書店が主導する新たな出版流通モデルの確立の3点を掲げた。2028年3月までに、契約出版社の既存店売上を直取引開始前の2024年度から10%以上成長、仕入抑制や過剰な在庫抱え込みを起こさずに参加書店の平均返品率を20%に削減、書籍仕入の5割を直仕入に切り替えて書籍販売における粗利率30%を実現するというKPI達成を目指す。