<p>Digital Music News(DMN)は、独自のデータ分析に基づき、米国のデジタル音楽配信事業者(DSP)別の有料契約者数を算出。2026年第1四半期(1〜3月)にApple MusicがSpotifyから首位を奪取するという、業界にとって予想外の衝撃を伝える一方、YouTube Musicの急成長にも注目すべきだと指摘している。</p>
<p>DMNは、YouTube MusicおよびYouTube Premiumの加入者数の急増を2025年初頭に初めて確認。YouTube Musicは2026年初めに前年比で約40%の加入者増を記録し、米国で最も急成長している音楽サブスクリプションサービスとなった。</p>
<p>この「急増」は持続的な成長の兆しを見せており、2026年に入っても、緩やかな二桁者増が続いている。加入者数全体では、依然としてSpotify、Apple Music、Amazon Musicに大きく後れを取っているものの、これら競合は現在、前年比でせいぜい一桁台の伸びにとどまっており、米国のようなARPU(1ユーザー当たりの平均売上高)の高い市場では成長の鈍化が見られている。</p>
<p>DMNは、YouTube MusicとYouTubeの各種特典をバンドルした「YouTube Premium」の力強く持続的な成長が理由だと説明。バンドル方式はApple Musicの伸びも後押ししている。</p>
<p>YouTube親会社アルファベットのフィリップ・シンドラー最高事業責任者(CBO)は第2四半期(4〜6月)の決算説明会で「YouTubeのサブスク収入が、YouTube MusicとYouTube Premiumが原動力となり、広告収入を上回るペースで伸び続けている」と話した。</p>
<p>(文:坂本 泉)</p>
<p>榎本編集長「米国でApple MusicがSpotifyを抜き首位に——この衝撃的な調査結果の裏に、より大きな流れが見える。伸び率で突出するのはYouTube Music(前年比約40%増 DMN調べ)で、AppleとYouTubeに共通する武器が「バンドル」だからだ。音楽単体で売らず、動画や端末、各種サービスと束ねて割安に見せる。サブスクの普及が一巡し、各社の値上げも続くなか、消費者は携帯電話の乗り換えのように損得を見比べ始めた。そこで「まとめてお得」が効いている。単体勝負のSpotifyはオーディオブックやAIで対抗するが、YouTubeにはさらに追い風がある。トーク動画人気とテレビでの視聴拡大で、米国のテレビ画面の首位に立ったことだ。広告なしの価値が最大化する場所を押さえている。なおこの数字はW杯前。世界で17億人が視聴のなか、アメリカで開催というなか、勢いの差はさらに開いたかもしれない。」</p>














