TikTokは4月24日、「音楽アプリに追加(Add to Music App)」機能を通じて、過去12カ月間で60億曲以上が音楽ストリーミングサービスに保存されたと発表した。

2023年に導入された同機能により、ユーザーはTikTokで発見した楽曲を音楽ストリーミングサービスに瞬時に保存可能。Amazon Music、Apple Music、Spotifyのほか、Anghami、SoundCloud、Deezer、Melon、TIDALのユーザーも利用できる。

TikTokは、この60億回のトラック保存が、Spotifyなどのプラットフォームにおいて「さらに数十億回に及ぶリピート再生」につながったと主張した。

「音楽アプリに追加」機能を通じて、過去1年間で最も多く保存された楽曲は、Sienna Spiroの「Die On This Hill」。これにDave (ft. Tems)「Raindance」、BTS「SWIM」が続く。

TikTokは、「Die On This Hill」のTikTokでの成功が「プラットフォーム外でも大きな成功につながった」と指摘。Spotifyで3億8,500万回以上の再生回数を記録し、英国オフィシャル・シングル・チャートで9位、ビルボード・ホット100で19位にランクインしたと付け加えた。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「TikTokで600万件以上のクリエイション・160億回以上の再生を記録した無名アーティストSienna Spiroの「Die On This Hill」が、Spotifyで3億8,500万回再生・ビルボード19位・全英チャート9位に達した——「TikTok発のグローバルスター誕生」の現代の王道事例だ。

1年間で60億曲以上が音楽ストリーミングに保存されたという数字は、TikTokが「バズって終わる場所」から「発見してライブラリに保存する場所」へと進化したことを示している。ボタン一つでApple MusicやSpotifyのプレイリストに直送される設計が、ユーザーの行動を「視聴」から「所有」へとシームレスに変えた。

TuneCoreのアクセラレーターが51万5,000組のインディーズアーティストを支え、そのプログラム経由の楽曲が2025年だけで240億回以上再生される時代に、TikTokはその「発見の経路」として機能している。」