YouTubeは4月13日、ライブ配信サービス「YouTube Live」において、ライブ配信中にチャットの盛り上がりがピークに達したと同社システムが判断した場合、視聴者の盛り上がりを損なわないよう、自動的に広告の表示を一時停止すると発表した。

これまで広告を表示させない唯一の方法は、YouTube Premiumに加入することだった。この変更の背景には、クリエイターが広告による中断なしに視聴者の関心を維持できるよう支援するという考えがある。

このほか、ファンがスーパーチャット、スーパーステッカー、またはギフトで応援すると、購入直後に自動的に広告非表示の専用ウィンドウがすぐに提供されるアップデートを順次導入。ギフト機能の提供国を拡大するとともに、モバイル端末から縦型だけでなく横型のライブ配信でもギフトを送れるようにした。

また、クリエイターが縦向きと横向きの両方のフォーマットで同時にライブ配信を行えるようになり、全視聴者が1つの共有チャットで交流できるように。同社は、2025年の米国におけるライブ視聴時間の30%以上がコネクテッドTV経由だったことから、クリエイターがあらゆる種類の画面に合わせて配信をカスタマイズできるようにしたいと述べた。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「盛り上がりのピークで広告を止め、課金したファンには即座に広告なし体験を提供する——YouTubeのライブ配信アップデートは、スーパーファン経済の設計を一段と洗練させた。スーパーチャット・スーパーステッカー・ギフトという課金行動への即時報酬は、「応援すると良いことがある」という正のフィードバックループを作る。

Instagramのスーパーファン調査で「熱量の高いファンほどライブに行く」という相関が示され、TwitchがAIキャンペーンで中小クリエイターへの課金機会を広げた流れと、この設計は地続きだ。ギフト機能の対応国拡大と横型ライブへの対応も、グローバル展開とコネクテッドTV視聴増加への対応だ。

2025年の米国ライブ視聴時間の30%以上がテレビ画面経由という数字は、YouTubeのライブが「ながら見」から「テレビで本腰を入れて見る」体験に移行していることを示している。クリエイターが収益を得ながら視聴者の熱量を守る設計が、ライブ配信の新しい標準になりつつある。」