YouTubeは、ユーザーが自分そっくりの見た目と声を持つAIアバターを作成し、ショートで利用できる機能を導入した。4月8日から、欧州を除いた世界中の18歳以上のクリエイター向けに順次提供を開始している。Google関連のニュースサイト「9to5Google」などが伝えた。

アバターを作成するには、YouTubeアプリの「AI Playground」セクションにアクセスし、顔や声を再現するための学習データとなる「ライブセルフィー」を録画する必要がある。

アバターの動作やセリフを指示するプロンプトを入力すると、最大8秒のクリップが生成され、複数のクリップをつなぎ合わせて長尺動画にすることも可能。アバターを使って「ショート」を作成したり、「ショート」のリミックス機能を通じて他の人の動画にアバターを挿入したりできる。

他人のアバターを自分の動画で使用することはできず、アバターを使って生成された全ての動画には、AI生成コンテンツであることを明示する透かしやデジタルラベルが付与される。YouTubeは、AIアバターにより「ユーザーが安全かつ確実に動画に自分自身を登場させるための、より簡単な方法を提供する」と話した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「YouTubeがAIアバター機能を一般クリエイターに開放した。これまでVTuberという形でバーチャルキャラクターを使って活動するには、Live2DやUnityといった技術的なハードルがあった。顔と声を録画するだけでAIアバターが生成されるこの機能は、そのハードルを一気に下げる。

日本発のVTuber文化がにじさんじ・ホロライブを通じてグローバルに普及した流れに、YouTubeが自社プラットフォームで応答した形だ。

ショートのリミックス機能を通じて他の人の動画にアバターを挿入できるという設計は、コンテンツの「参加型文化」を加速させる。アニメミームやアニマティックを週1回以上消費するZ世代が61%というデータと合わせると、バーチャルな表現への需要は十分にある。

AI生成の透かし義務付けとアバターの他者使用禁止という制限は、ディープフェイク問題への配慮だ。「誰でもバーチャルクリエイターになれる」時代が、静かに始まっている。」