まるで物体の性質を書き換えたかのような映像。空中に投げたボールが、テロップを押し込む。

そんなシネマティックな演出が、今はスマホだけで作れてしまう。

特別なVFXスキルは不要で、必要なのは「簡単な小道具」と「動画編集アプリ」だけ。

この記事では、”ボールがステッカーになる演出”の作り方をステップごとに解説する。

この映像は、実際にボールを投げる・紙とステッカーで”通過ポイント”を作る・CupCutを使用し、素材を空中に合成するという流れで制作する。

ポイントは”通過する瞬間の動き”をベースにすること。

制作フロー

Step 1:ボールを投げる映像を撮影する

まずはベース素材。外でボールを投げるシーンを撮影する。できるだけカメラは固定、まっすぐ飛ぶ軌道、スピード感を意識。ここでの動きが、すべての基準になる。

Step 2:ステッカー素材を用意する

インスタグラムなどでステッカーを作成し、それを印刷してカットする。さらに緑の紙に穴を開け(グリーンバック)、ステッカーを裏から通せるようにする。この工程が”変換ポイント”になる。

Step 3:通過シーンを撮影する

次に、ステッカーを紙の穴から引き出す映像を撮影。同じアングルで撮る・スムーズに引き抜く・ボールの動きに近づける。ここで「物体が変化したように見える」素材が完成する。

Step 4:CapCutで合成する

素材は3つ——ボールを投げた動画・紙を通す動画・ステッカーのスクショ。

編集の流れ

1. ステッカー画像

背景削除・クロマキー(緑)・オーバーレイ配置。

2. 紙の映像

同じくクロマキーで抜く・オーバーレイに。

3. キーフレーム調整

紙をボールに追従させる・位置とサイズを調整。これで「ボール→ステッカー変換」が成立する。

Step 5:仕上げ(任意)

風切り音・ポップなSE・軽いズーム演出を加えると、よりSNS映えする。

クオリティを上げるコツは、ボールの軌道はシンプルに・カメラは絶対に動かさない・紙の動きはスムーズに・タイミングをぴったり合わせること。違和感を極力排除することがポイントだ。

今回の演出は、特別なAIなしでも再現可能・撮影+編集の組み合わせ・見た人に「どうやったの?」と思わせる、シンプルだけど強い映像トリック。

実写・小道具・編集——この3ステップで、現実の物理を”書き換えたような映像”が作れる。想像力と工夫で、映像はどこまででも拡張できる一例だ。