Spotifyは9月11日、世界最大級の歌詞共有・音楽知識のデータベースサイト「Genius」との提携を発表した。
今回の提携に基づき、Spotifyで、Geniusのライブパフォーマンスシリーズ『Open Mic』のフル動画、および看板番組であるアーティスト主導の歌詞解説シリーズ『Verified』を配信する。両シリーズは2016年の開始以来、音楽に関するストーリーや楽曲発見を求めるファンにとって人気のコンテンツとなり、合計で37億回以上の再生回数を記録している。
なお、両社は「段階的な展開」の一環として、2025年後半からSpotifyで『Verified』のエピソードを配信しており、この初期導入の成功を受けて展開範囲を拡大することを決めたとしている。
Geniusにとってはリーチを拡大し視聴者を増やす絶好の機会となり、対するSpotifyにとっては動画事業を拡大すると同時に、スーパーファンを惹きつけるコンテンツの拡充にもつながる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「SpotifyがGeniusと提携し、アーティスト本人が歌詞の裏側を語る看板番組『Verified』とライブ映像シリーズ『Open Mic』を配信する。両番組は2016年の開始以来、累計37億回以上再生されてきた人気コンテンツである。この数字が証明するものは何か。Geniusはヒップホップの歌詞注釈サイトとして始まり、「歌詞の意味を知りたい」という欲求が巨大な市場になることを発見した会社だ。あの一節は何を指すのか、どんな経験から生まれたのか。本人が語る『Verified』は、その欲求に公式の答えを与える番組として愛されてきた。曲そのものではなく、曲の「意味」が商品になる。この発見は、ストリーミング時代にいっそう重みを増している。数千万曲が等しく並ぶ時代、作品を選ばせるのは物語であり、ファンを深くするのも物語だからだ。日本でも、歌詞サイトやライナーノーツ文化が担ってきた「意味の解説」は、動画の形で再発明される余地が大きい。曲の周辺情報は、もはや付録ではなく本編になる時代へ入ろうとしている」














