デンマークのeスポーツ大会運営企業ブラスト(Blast)が、ニューヨークに本社を開設した。好調な業績を背景に、従来のeスポーツの枠を超え、ゲーム、クリエイター、スポーツ、ライブ体験、デジタルファーストのファンダムなど、より幅広い分野への展開を加速する計画。米エンターテインメント業界誌バラエティー(Variety)が6月30日伝えた。
同社によると、昨年の売上高は前年比40%超増の1億3,300万ドル(約216億円)と過去最高を記録。「黒字を維持しつつ、グローバル展開への投資を継続している」という。
ブラストは、2016年の設立。バルブ、エピックゲームズ、ライアットゲームズ、ユビソフト、スーパーセルといった大手パブリッシャーを含めて、eスポーツから新興のエンターテインメント形式に至るまで、さまざまな競技型エンターテインメントブランドと提携している。コペンハーゲン、ロンドン、ベルリン、マルタ、ムンバイ、ニューヨークにオフィスを構える。
昨年には、29の放送パートナーおよびオンラインプラットフォームを通じて、世界22都市で開催されたライブイベントで、20億回以上の全世界ライブ視聴を記録。総視聴時間は3億時間に達した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「デンマーク発のeスポーツ大会運営企業ブラストが、ニューヨークに本社を構え、米国市場への本格進出に乗り出した。注目したいのは、同社が「eスポーツの会社」という枠から出ようとしている点だ。
もともとゲームの世界大会を手がけてきたが、今後はクリエイター、スポーツ、ライブ体験など、より幅広いエンタメへ事業を広げるという。背景には、堅調な業績がある。昨年の売上は前年比4割増の1億3,300万ドル(約216億円)で過去最高を記録し、黒字も保っているという。
ゲームの競技を「観る」だけでなく、その周辺にあるファンの熱量そのものをビジネスにしようという発想だ。デジタルで育ったファンダムを軸に、競技・音楽・体験を束ねる——先のeスポーツワールドカップが大会を一大ショーへと広げたように、eスポーツを起点に総合エンタメへと広がる動きが出てきたという印象だ。」














