4月10日に開幕した米音楽フェスティバル「コーチェラ」で、セレブやコンテンツクリエイターに混ざり、AIインフルエンサーによるSNS投稿が急増。専門家は、これらアカウントの運営者は数万ドルを稼いでいる可能性があると指摘している。英大衆紙「デイリー・メール」が4月14日伝えた。
AIインフルエンサーのタレントマネジメントエージェンシー「Pixel」の創業者であるルイス・デイビー氏によると、AIインフルエンサーはコーチェラ期間中にコンテンツを投稿することで「チャンネル登録者からの収益とブランド提携を合わせて4万ドル(約636万円)をはるかに超える収入を得られる」可能性がある。
また、AIインフルエンサーの大きな文化的イベントへの登場が増えているのは、フォロワーとの関連性を高め、年間で最もクールな瞬間と自分たちを結びつけるのに役立つからで「賢い戦略」だと指摘。従来なら人間のインフルエンサーに多額の報酬を支払ってイベントに参加させ、コンテンツを撮影させていたブランドの間で、徐々に支持を集めつつある。
例えば、月に1万ドル以上を稼ぐAIインフルエンサーのアイタナ・ロペスは、コーチェラに「参加」し、その体験をファンと共有。ファンはその後、「Fanvue」のようなサブスクリプションプラットフォームで、限定の舞台裏コンテンツにアクセスできるようになる、といった手法をとっている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「コーチェラという世界最大の音楽フェスに、実在しない参加者が増えている。AIインフルエンサーとは、実在しない人物のビジュアルをAIで生成し、まるで実在のインフルエンサーのようにSNSで活動するデジタルペルソナだ。
AIミュージシャン兼インフルエンサーのLil Miquela、月1万ドル以上を稼ぐアイタナ・ロペスらは、コーチェラの象徴である観覧車の前でのセルフィーや会場の雰囲気を切り取った「参加写真」をAI生成で投稿。ファンはその「体験」をサブスクで購読する——4万ドル超の収益を稼ぐというビジネスモデルが成立している。
YouTubeがStationsで24時間配信を展開し、コーチェラをライブ配信の実験場にした流れと並行して、フェスの「体験」がリアルとバーチャルの境界を超えて消費されている。バーチャルクリエイターに実在のクリエイターと同じ親近感を抱けるというZ世代の61%というデータは、AIインフルエンサーへの受容性の高さを示している。ブランドにとってもAIインフルエンサーは魅力的で、高額なギャラと現地派遣コストが不要になる。」














