2026年4月第1週(集計期間:3月27日〜4月2日)のSpotify日本Top 200は、先週のBTSチャートジャックが落ち着きを見せるなか、M!LKの初首位獲得とKing Gnuの急浮上、そしてMr.Childrenの旧曲の相次ぐ再登場が重なった。

今週の注目新曲、勢いのあるHANAからKing & Prince、Official髭男dismまで

3月27日に配信リリースされたHANA「Bad Girl」(125万再生)が初登場23位にランクイン。作詞・作曲にちゃんみなが参加したポップロック調のナンバーで、キャッチーなメロディと確かな歌詞世界が耳にも心にも鮮やかに刻まれる一曲だ。AppleのCMキャンペーン「グループセルフィーをiPhone 17 Proで」のソングに起用されており、ファンの間でリリースが待ち望まれていた。2月のアルバム以来初となる新曲ながら初週から23位という好成績を収め、「Blue Jeans」(176万再生・7位)や「ROSE」(153万再生・10位)をはじめ計11曲を同時チャートインさせるなど、その勢いはとどまるところを知らない。


永瀬廉と吉川愛のW主演映画『鬼の花嫁』の主題歌として書き下ろされたKing & Prince「Waltz for Lily」(53万再生・109位)も今週初登場を果たした。


Official髭男dismは4月22日に両A面シングル「スターダスト / エルダーフラワー」のCDリリースを控えており、そこから3月30日に先行配信された「エルダーフラワー」(42万再生・175位)がチャートに顔を出した。映画「人はなぜラブレターを書くのか」の主題歌で、4月13日には「スターダスト」の先行配信も始まるだけに、両曲の動向から目が離せない。

M!LK「爆裂愛してる」8週目にしてついに頂点へ

今週の1位はM!LK「爆裂愛してる」(209万再生)。前週の2位から一歩上り詰め、ついに初の首位を獲得した。1月下旬の初登場から8週をかけて辿り着いた頂点は、その息の長い上昇ぶりが説得力を持つ。「好きすぎて滅!」(186万再生・6位)とあわせてTop 10に2曲を同時送り込んでいることも、現在の充実ぶりを如実に物語っている。

2位には King Gnu「AIZO」(203万再生)が前週11位から大きく浮上した。TVアニメ「呪術廻戦」第3期「死滅回游 前編」のオープニングテーマである同曲は、今年1月の初登場時に週間最高306万再生を記録。その後は再生数が落ち着きを見せていたが、2月から全国・アジアツアー「King Gnu CEN+RAL Tour 2026」が始動したことで再注目が高まった格好だ。「白日」(56万再生・99位)、「SPECIALZ」(57万再生・94位)、「一途」(42万再生・177位)、「逆夢」(40万再生・186位)、「カメレオン」(39万再生・196位)も同時ランクインしており、ツアー効果がカタログ全体に波及している。

3位の米津玄師「IRIS OUT」(203万再生)は29週目のロングランを静かに続ける。Mrs. GREEN APPLEは「lulu.」(201万再生・4位)を筆頭に複数曲がTop 200に名を連ね、back numberも「花束」(156万再生)が前週13位から9位へと着実に順位を伸ばすなど、実力派の安定感が際立つ週となった。

先週1位に輝いたBTS「SWIM」(189万再生)は5位に後退。「Body to Body」(128万再生・21位)、「Hooligan」(100万再生・42位)など14曲がTop 200に残留しているものの、先週の急増分が一巡した自然な反動といえる。

新アルバムによるMr.Childrenのカタログ再発掘

3月25日にアルバム「産声」をリリースしたMr.Childrenは、その余波が旧曲にも広く及んでいる。「Again」(124万再生・25位)は先週の63位から大幅に浮上して11週目に突入。「HANABI」(67万再生・67位)、「Tomorrow never knows」(48万再生・132位)に続き、今週は「Sign」(42万再生・171位)と「名もなき詩」(40万再生・190位)が圏外から新たに再登場した。新作への関心が過去の名曲群への再探訪を後押しするという、ロングセラーアーティストならではの現象が起きている。

春の定番曲とツアーが旧曲の息を吹き返す

今年デビュー35周年を迎えるSPITZ「春の歌」(42万再生・169位)が圏外から復活。季節をまたいで聴き継がれる不動の存在感を改めて示した。一方、3月31日に惜しまれつつ活動休止したAwesome City Club「勿忘」(42万再生・172位)も圏外から再登場した。2021年に映画「花束みたいな恋をした」のインスパイアソングとして世に出た同曲は第72回NHK紅白歌合戦でも披露され、今やストリーミング世代に春の定番として深く根付いている。この2曲が同じ週に復活したのも、季節の力を感じさせる。

全国アリーナツアーが佳境を迎えるDa-iCEも「CITRUS」(39万再生・193位)と「I wonder」(39万再生・198位)が圏外から再登場しており、ライブとストリーミングの連動を改めて印象づけた。

来週以降Mr.ChildrenとKing Gnuのツアー開幕がカタログのさらなる浮上を後押するのか。引き続きチャートの変化に注目したい。