<p>YouTubeは、今春にYouTube Premiumの月額料金を米国で約3年ぶりに引き上げたのに続き、その他地域でも値上げする。Google関連のニュースサイト「9to5Google」が8月21日伝えた。</p>
<p>競合他社ほど頻繁に値上げを行わないYouTube Premiumだが、今年に入ってから米国で最大4ドル料金を引き上げていた。今回の値上げは、引き上げ幅は地域によって異なるものの、米国と同様に、地域に応じて約10〜15%程度の値上げを実施する。</p>
<p>フィンランドでは月額14.99ユーロから16.99ユーロ(約3,155円)に、欧州のその他一部の地域では13.99ユーロから15.99ユーロ(約2,970円)に変更される。ルーマニアでは29.00レイから32.00レイ(約1,130円)に値上げ。シンガポールでは、個人プランが13.98シンガポールドルから15.98シンガポールドル(約2,003円)に、ファミリープランが27.98シンガポールドルから31.98シンガポールドルにそれぞれ引き上げられる。</p>
<p>影響を受けるYouTubeユーザーには、9月23日以降の請求日から新料金体系が適用され、事前に変更内容に関するメールが届く予定。</p>
<p>(文:坂本 泉)</p>
<p>榎本編集長「YouTube Premiumの値上げが、米国に続き世界へ広がる。9月23日以降、地域により約10〜15%の引き上げだ。この値上げ、実は他のサブスクより難度が高い。NetflixやSpotifyと違い、Premiumの隣には常に「広告付きの無料YouTube」が置かれているからだ。解約しても、広告と引き換えに同じ動画は観られる。その構造で料金を上げられるのは、快適さから後戻りできない会員が育った自信の表れだろう。裏づけもある。米国でYouTubeはテレビ画面の視聴シェア首位に立ち、もはや最大の「テレビ局」である。そのテレビが広告なしになり、さらに絶好調のYouTube Musicまで丸ごと付いてくる——動画と音楽の二本立てというお得感が、Premiumの値上げ耐性を支えている。SpotifyもApple Musicも単体で値上げした今、バンドルの割安感はむしろ際立つ。無料が入口、快適さが檻、お得感が鍵。フリーミアムの完成度が試される局面である。」</p>