“まるでスパイダーマン!?” SNSで話題のAI動画演出。人物が画面外からスイングするように飛び込み、宙返りして着地する、映画のワンシーンのような映像をAIで作ることができる。

一見すると複雑なVFXやCGを使っているように見えるが、制作方法は意外とシンプル。必要なのは「自分が落下する動画」と「Higgsfield.ai」だけだ。

この記事では、SNSで話題の”Spider-Manエフェクト”の作り方を、ステップごとに解説する。

この映像は、まず実写で自分が落下するような動きを撮影し、そこから「人物のいない背景」と「落下中の人物」の2枚をスクリーンショットとして切り出す。その画像をHiggsfield.aiへ読み込ませ、AIによってスイングや宙返り、着地といった動きを生成することで完成する。

ポイントは、AIに渡す2枚の画像を同じ画角から用意すること。

制作フロー

Step 1:落下する動画を撮影する

まず、スマホなどで自分が落下するような動きを撮影する。

実際に高い場所から飛び降りる必要はなく、安全な場所でジャンプしたり、身体を下方向へ動かしたりする様子を撮影すればOK。

このとき、カメラはできるだけ固定して撮影する。

後ほど人物が映っていない背景も使用するため、途中でカメラが動いてしまうと背景と人物の位置関係がずれ、AI生成時に不自然になりやすい。

Step 2:2枚のスクリーンショットを用意する

撮影した動画から、AI生成に使用する2枚の画像を切り出す。

1枚目は、人物が映っていない「空の背景」。

2枚目は、自分が落下している瞬間の「人物が映った画像」だ。

同じ動画から2枚を切り出すことで、カメラ位置や背景、ライティングを揃えることができる。

人物の輪郭がはっきり見えるフレームを選ぶことも、自然な生成結果につなげるポイントだ。

Step 3:Higgsfield.aiへ画像をアップロードする

次にHiggsfield.aiを開き、「Seedance 2.5」モデルを選択する。

先ほど用意した「人物のいない背景」と「落下中の人物」の2枚の画像をアップロード。

2つのフレームをAIへ参照させることで、元の背景や人物の雰囲気を維持しながら、その間に新たなアクションを生成していく。

Step 4:プロンプトを入力する

続いて、Spider-Manのようなスイングや宙返り、着地を生成するためのプロンプトを入力する。

今回紹介されているプロンプトは、人物の動きではなく、スイングや着地に合わせた効果音、映像そのものの質感まで細かく指定されている。

紹介されているプロンプトの一部は以下の通り。

Audio: a distant push-off, the whoosh of the swing sweeping past and growing louder, a soft web thwip and elastic twang on release, air whoosh through the flip, a solid thud on landing, quiet ambience, no dialogue.

High detail, sharp focus, natural realistic footage.

日本語にすると、遠くから聞こえる踏み切り音、スイングが近づくにつれて大きくなる風切り音、ウェブを放つような音と反動音、宙返り中の風切り音、着地時の重い衝撃音などを指定している。

さらに、「quiet ambience(静かな環境音)」「no dialogue(会話なし)」「High detail(高精細)」「sharp focus(シャープなフォーカス)」「natural realistic footage(自然でリアルな映像)」といった条件も加えられている。

動きだけでなく、音響や映像の質感までプロンプトで指定しているのがポイントだ。

Step 5:動画を生成する

画像とプロンプトを設定したら、「Generate」をクリックする。

AIが2枚の画像をもとにその間の動きを生成し、人物がスイングするように飛び込み、宙返りして着地するSpider-Man風のアクション映像へと変化させてくれる。

生成後は人物の形や背景に不自然な部分がないか確認し、必要に応じてプロンプトや使用するフレームを調整して再生成するといいだろう。

Step 6:仕上げ

最後に必要に応じてBGMや追加の効果音、カラー調整などを施せば完成だ。

今回のように生成時のプロンプトで音まで指定できる場合は、AIが生成した効果音をそのまま活かすこともできる。

より迫力を出したい場合は、編集アプリで着地時のインパクト音や画面振動、スピード調整などを加えるのも効果的だ。

クオリティを上げるコツは、カメラを固定して撮影すること、人物の輪郭がはっきりしたフレームを選ぶこと、そして背景と人物の画像を同じ画角で揃えること。さらに、動きだけでなく効果音や映像の質感までプロンプトで具体的に指定することで、より完成度の高い映像に仕上げやすくなる。

このように、短い実写動画から2枚の画像を用意し、AI動画生成と組み合わせるだけで、これまでVFXや高度な編集技術が必要だったSpider-Man風のアクションを手軽に再現できる。

実写撮影と生成AIを組み合わせることで、スマホで撮った何気ない映像が映画のようなワンシーンへ変化する。AIとアイデア次第で、SNS動画の表現はさらに広がっていきそうだ。