画像生成AIとクリエイターの現在地

日本イラストレーション協会(JILLA)は、2025年12月に会員386名を対象に実施した「画像生成AIに関する意識調査」の結果を公開した。

全体では否定的な回答が46.4%と、肯定的な32.4%を上回った。職種別では漫画家の約76%、イラストレーターの約59%が否定的と回答した一方、ウェブデザイナーでは約61%が肯定的と回答。世代別では30代の否定的割合が約66%と最も高く、50代では肯定的が約53%と最も高かった。画像生成AIへの期待としては「業務の効率化」(254件)と「アイデア出し」(199件)が上位を占め、補助ツールとしての活用を想定するクリエイターが多い実態が浮かび上がった。

懸念点では「著作権の侵害」が358件と最多で、実際に82名がトラブルを経験。作品・画風の無断学習やAI生成との誤認による値引き交渉、制作単価の引き下げ圧力などが報告されている。JILLAへの要望では「著作権を守る取り組み」(299件)が最多となり、制度整備への期待が高まっている。

JILLA コメント

本調査は、画像生成AIが一定の利便性を有する一方で、著作権、人材育成、産業構造への影響といった観点において、すでに具体的な課題が生じていることを示しています。

クリエイターの権利保護と技術活用の両立を図るためには、行政による制度整備と関係者間の継続的な議論が不可欠です。JILLAは今後も、現場の声を社会および行政に届ける取り組みを継続してまいります。