1億5,000万人のユーザーを抱えるメタバースサービス「Roblox(ロブロックス)」は4月13日、年齢に応じた形でチャットやゲームを利用できるように設計された、新たなアカウント形式を6月から全世界で順次導入すると発表した。
1月にチャットを利用する全ユーザーに年齢確認を義務付けたことに続く動きで、新アカウントの割り当てには同じ年齢確認技術が使用される。変更の一環として、年齢確認を完了していないユーザーは、低年齢層向けのレーティングが付いた一部のゲームしかプレイできなくなる。
5〜8歳のユーザーには「Roblox Kids」、9〜15歳のユーザーには「Roblox Select」のアカウントが割り当てられ、16歳以上のユーザーは標準のRobloxアカウントを利用。ただし、過激な暴力表現や言葉遣いなどを含む「制限付きコンテンツ」にアクセスできるのは、18歳以上のユーザーのみとなる。
Kidsアカウントでは、「Minimal」または「Mild」のレーティングが付いたゲームにアクセス可能。チャット機能はデフォルトで無効となり、保護者の許可が必要となる。一方のSelectアカウントでは、「Moderate」までのレーティングのゲームにアクセスでき、同年代程度のユーザーとチャットができる。
KidsおよびSelectアカウントには、Robloxの3段階の審査基準をクリアしたゲームのみが掲載される。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Robloxが年齢別アカウント制度を導入する背景には、メタバースが「子供の遊び場」として社会的な信頼を勝ち取れるかという問いがある。月間3億8,000万ユーザーの多くは未成年で、保護者の懸念はプラットフォームの成長を左右する。
2024年11月に13歳未満のチャットをデフォルト不可にし、9歳未満には「マイルドな暴力」を含むコンテンツにも保護者同意を義務付けた流れに続く今回の四層設計は、安全を「オプション」ではなく「デフォルト」にする「Safety by Design」という思想の定着を示している。
YouTubeのバーチャルアバター機能が欧州を除外してスタートしたことも、規制環境への配慮を示す。エンタメ×IT産業全体で「子供を守る設計」が競争力の一部になりつつある中、METAがInstagramの未成年アカウントに制限を設け、TikTokがデジタルウェルビーイング機能を強化する流れとRobloxの四層設計は、業界の新しい基準を示す可能性がある。3億8,000万ユーザーが安心して使えるプラットフォームは、長期的にも強い。」














