係争中の音楽生成AI「Suno」は、開発者向けAPI(異なるソフトウエアシステム同士を繋ぐインターフェース)の提供を検討している。同社のジャック・ブロディ最高製品責任者(CPO)が7月1日にこの計画を明らかにし、早期アクセスへの申し込みフォームへのリンクを公開した。
ブロディ氏は、この取り組みをSunoの「パートナー主導型モデル」と呼ばれるものの前段階であると説明。慎重に検討を重ねながらAPIの開発を進めるため、まずは厳選されたパートナーグループから開始する予定だ。特に「生成音楽によって初めて可能となる体験を切り拓くようなアプリケーションに関心を持っている」と付け加えている。
Sunoの場合、開発者向けAPIを利用することで、外部アプリから音楽生成モデルにテキストプロンプトを送信し、その見返りとして完成した音声データを受け取ることが可能となる。これにより、開発者はユーザーをSunoのアプリやウェブサイトに誘導することなく、自社の製品に音楽生成機能を組み込むことができるようになる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「音楽生成AIのSunoが、APIを開放か——。そう聞いてもピンと来ないかもしれないが、実現すれば身近なアプリで面白いことが起きる。
たとえば、遊ぶゲームの展開に合わせて音楽が自動で生まれたり、投稿する動画にぴったりのBGMがその場で作られたり。開発者向けの接続窓口(API)が開けば、他社のゲームやアプリの中から直接、Sunoに曲作りを頼めるようになるのだ。
これまでSunoで曲を作るには、同社のアプリやサイトを訪れる必要があった。それが、あらゆるサービスの中に音楽生成機能を組み込めるようになる。
Sunoが目指すのは、自社に客を集めるだけでなく、音楽を作る技術そのものを、多くのサービスが使う「部品」として広めることだ。
文章を書くAIや画像を作るAIが、すでにさまざまなアプリの裏側で動いているように、音楽を作るAIも、その仲間入りを果たそうとしていることが読み取れる。」














