Netflixは4月16日、2026年第1四半期(1〜3月)の決算を発表。売上高が前年同期比16.2%増の122億5,000万ドル(約1兆9,500億円)となり、市場予想(121億8,000万ドル)を上回ったものの、株価は同日の時間外取引で9%下落した。
同期には、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)買収取引の破談による違約金(28億ドル)が大きく貢献。同社は加入者数を公表していないものの「計画よりわずかに高い加入者収入」のおかげで、市場予想を上回ったと述べた。
一方、米国のオンラインエンターテインメント専門メディア「Tubefilter」は、株価下落の要因の一つとして、設備投資が考えられると指摘。Netflixはスポーツ中継やビデオポッドキャストなどを重点分野に置き、今年だけで200億ドル近くを番組新規制作に投じる計画で、同社のコンテンツコストは前年比10%増加することとなる。また、2つ目の理由として、リード・ヘイスティングス共同創業者兼会長の退任を挙げている。
Netflixはまた、コンテンツ支出の増加について、日本におけるNetflix視聴数1位(3,140万人視聴)を記録した「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」を例に挙げて擁護。同国で過去最大の1日当たり新規加入者数を記録し、第1四半期のサブスクリプション成長に日本が最も貢献する要因になったと説明した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「売上高16.2%増・122億5,000万ドル(約1兆9,500億円)と市場予想を上回りながら、株価が9%下落した。この逆説の背景に、200億ドル近いコンテンツ投資とリード・ヘイスティングス会長退任という二つの不安材料がある。WBD買収破談の違約金28億ドルが今期の収益を押し上げたという一時的な要因も、市場は冷静に見抜いている。
しかしNetflixの投資姿勢は一貫している。スポーツ中継、ビデオポッドキャスト、ライブイベント——コンテンツコストを前年比10%増やしながら、「次の成長軸」を開拓しようとしている。WBCで日本の1日当たり新規加入者数が過去最大を記録し、第1四半期の成長に日本が最も貢献したという事実は、スポーツ×ストリーミングという戦略の有効性を示した。
ヘイスティングスという創業者の時代が終わり、大型投資が続く中でNetflixが次にどんな成長を見せるか——市場の不安と会社の自信が交差する決算だった。ヘイスティング氏はClaudeを運営するAnthropicの取締役に昨年から就任している。」














