ウォルト・ディズニー・カンパニーのジョシュ・ダマロCEOは、3月18日の就任からわずか数日で、2件の10億ドル規模のテクノロジー関連投資が頓挫。そのうち1件は完全に破綻する事態となっている。ブルームバーグなどが伝えた。
ディズニーが2年前に15億ドルを投資したエピックゲームズは、自社のオンラインゲーム『フォートナイト』の新バージョンに対するユーザーの関心が低下したことを受け、従業員1,000人を解雇すると発表。また、OpenAIは、AI動画生成ツール「Sora」のサービスを終了し、10億ドルの投資が見込まれていたディズニーとの提携関係を解消すると明らかにした。
ダマロCEOは、新技術の活用などを通じて、ファンとのつながりをさらに深めるディズニーのビジョンを打ち出している。Disney+は、映画やテレビ番組だけでなく、ゲームや体験とも触れ合えるポータルになるとの方針を示していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「就任数日でSora提携の破綻とFortniteの失速——しかしダマロ新CEOは実質的な損失を回避した。Soraとの提携は10億ドルの資本出資を予定していたが、OpenAIがサービス終了を発表したため送金前に解消。1日100万ドル以上の運営コストがかかっていたとされるSoraへの出資リスクを、結果的に回避できた形だ。
テクノロジー投資の難しさだけを見れば批判的になりがちだが、ディズニーはボブ・アイガー前CEOのPixar買収(2006年)でアニメーション技術と創造性を一気に手に入れ、Disney+の立ち上げ(2019年)でストリーミング時代への転換を成功させた。
リスクを取る投資判断がディズニーの歴史を作ってきた。手元に残った10億ドルを次のAI戦略に振り向けられる今、ダマロCEOが「九死に一生」を糧にどう動くかが注目される。「Disney+をストーリー・ゲーム・体験をつなぐデジタルの中心地にする」というビジョンを実現する次の一手を、世界が待っている。」














