<p>ドイツのケルンにあるケルンメッセ・コンベンションセンターで、世界最大級のゲームイベント「ゲームズコム(Gamescom)2026」が8月26日に開幕。同イベント運営陣は開催前インタビューの中で、イベント規模が過去最高を記録したことを、ビデオゲーム業界が2年にわたる低迷から脱却しつつある証拠として挙げた。ゲーム業界の独立メディア「シェーン・ザ・ゲーマー(STG)」などが8月24日伝えた。</p>
<p>今年は初めて、同会場の展示スペース23万3,000平方メートル(サッカー場約33面分に相当)が完売。67カ国から1,600社超が出展し、約7割は海外からの参加という。来場者数も昨年の35万7,000人を上回る見通し。通常最も混雑する土曜日のチケットも既に完売。会場では、前年比16%増の420社以上(過去最多)が数百本のインディーゲームを展示する。</p>
<p>ドイツゲーム産業協会(game)マネージング・ディレクターのフェリックス・フォーク氏は、出展スペースの完売を「傷ついた業界が回復し始めている」兆候だと指摘。スタジオにとって厳しい時期であっても、彼らは前向きに将来を見据え、次の大きなヒット作を探し求め、この業界の未来を形作ろうとしていると述べた。</p>
<p>業界団体ASGCの「ゲーム業界レイオフ・トラッカー」によると、今年1月以降、業界全体で1万人近くの雇用が失われている。通年では1万5,000人に迫る見通しで、2024年の過去最高にほぼ匹敵するペースだ。一方で、世界のゲーム市場は拡大を続けている。</p>
<p>ゲームズコムは8月30日まで開催される。</p>
<p>榎本編集長「ゲームズコムをご存じだろうか。毎年8月にドイツ・ケルンで開かれる世界最大級のゲーム見本市で、規模の桁が違う。会場は東京ゲームショウの3倍超にあたるサッカー場33面分、来場者は昨年35万7,000人。米国のE3が幕を下ろした今、業界の一年を占う最大の祭典である。その展示スペースが今年、史上初めて完売した。67カ国から1,600社超、約7割が海外勢という顔ぶれだ。主催者はこれを「傷ついた業界が回復し始めた兆候」と語る。実際、ゲーム業界はこの2年、人員削減の波に揺れ、今年も1万人近い雇用が失われた。それでも各社が過去最高の規模で出展するのは、次のヒットを探す前向きな意志の表れ——という読みである。人員削減と完売の同居をどう解釈するかは議論があろうが、少なくとも「見せたい新作」が世界にあふれていることは確かだ。回復の号砲になるか、今週のケルンが試金石になる。」</p>