マイクロソフトのゲーム部門のアシャ・シャルマCEOとのマット・ブーティ最高コンテンツ責任者が4月23日、従業員に宛てた書簡を公開。同部門の名称を「マイクロソフト・ゲーミング」から「Xbox」に戻すとともに、事業の次なる段階に向けたビジョンを明らかにした。
両氏は「マイクロソフト・ゲーミングの名称はわれわれの野心を表すものではないため、チームの名称を変更して原点に立ち返る」とした上で、「プレイヤーたちは不満を抱えて」おり、「やるべきことは山積みだ」と問題を指摘した。
課題として、コンソール向けの新機能のリリースが以前より少なくなっていること、PCにおけるXboxの存在感が十分でないこと、価格設定がユーザーにとって追いつくのが難しくなっていること、検索・コンテンツ発見・ソーシャル機能・パーソナライゼーションといった中核的な体験が依然として「断片化されすぎている」と感じられることなどを挙げた。
今後の戦略については「コンソールは基盤であり、最高品質の体験を提供し、クラウドがその体験をあらゆるデバイスに届ける」ことを目指し、ハードウエア、コンテンツ、体験、サービスの4つの重点分野を通じてこれを実行していく。さらに今後は、1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)を新たな指針とする。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「「マイクロソフト・ゲーミング」から「Xbox」へ——名称を元に戻すという決断は、ブランドの力への再確認だ。Activision Blizzard買収でゲーム帝国を拡大した後、「プレイヤーたちは不満を抱えている」「やるべきことは山積みだ」と自ら認める率直さは、現場の声に向き合う姿勢を示している。
新機能のリリース減少、PCでの存在感不足、価格の上昇、体験の断片化——課題が明確に列挙されていることは、問題の所在を把握した上での戦略的な再出発だ。「コンソールは基盤、クラウドがあらゆるデバイスに届ける」というビジョンは変わらないが、その実現への道筋をより誠実に問い直している。
DAUを新たな指針に据えることも示唆的で、ハードウェアの販売台数より「毎日使われているか」という体験の質を優先する方向性だ。Robloxが月間3億8,000万ユーザーを抱え、フォートナイトが1億1,000万MAUを誇る時代に、Xboxが「プレイヤーが毎日戻ってくる場所」を作れるかが問われている。ブランドの原点回帰は、戦略の再定義の始まりだ。」














