Netflixは、映画『夢のチョコレート工場』(1971年)の公開55周年を記念して、同映画を題材にしたリアリティ・コンペティション番組を製作。音声生成AIを手がけるイレブンラボ(ElevenLabs)と提携し、遺族の協力の下、同映画でウィリー・ウォンカを演じた故ジーン・ワイルダーの声を再現する。

9月23日から配信開始となるこのリアリティ番組『ウォンカのゴールデンチケット(Wonka’s The Golden Ticket)』は、ユーリカ・プロダクションズ(オーストラリア)が制作。12人の「ゴールデンチケット」当選者と彼らが選んだパートナーが「ウォンカのチョコレート工場」を模した場所で、全9話にわたって一連のゲームで競い合う。

チャレンジの場面では、ウンパ・ルンパを演じたラスティ・ゴフが同役を再演。Netflixは、この番組の優勝者が「ウォンカの人生を変える賞品」を手にして帰るとしている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Netflixが、日本でジョニー・デップ主演版(2005年)でも知られる『チャーリーとチョコレート工場』の最初の映画化、1971年版『夢のチョコレート工場』を、視聴者が参加するリアリティ番組として蘇らせる。

当選者たちが「チョコレート工場」を模した舞台でゲームに挑む、体験型の番組だ。この試みは、古い名作IPが持つ新たな可能性を示している。映画を配信するのではなく、その世界観を「参加できるエンタメ」へ作り替えるわけだ。

遺族の協力も得てウォンカ役の故ジーン・ワイルダーの声をAIで再現する点では、ファンの間で賛否が分かれ、大いに盛り上がっている。「あの声が蘇る」と歓迎する声もあれば、「魂がない」と惜しむ声もある。その議論自体が、番組への注目を高めているのも確かだ。

古典的IPとリアリティ番組、AIという新旧の手法の掛け合わせが、眠っていた名作に新たな輝きをもたらしうることが読み取れる。」