バンダイナムコエンターテインメントのスマートフォン向けアプリ『キン肉マン マッスルタッグマッチ 令和復活編』が、2026年秋に発売される予定だ。10月1日に集英社の『キン肉マン』コミックス宣伝アカウントがXで明らかにした。
『キン肉マン』は、ゆでたまごが1979年に『週刊少年ジャンプ』で連載を始めたプロレス漫画で、「超人」と呼ばれるキャラクターたちがリングで闘いを繰り広げる。
そのゲーム版である『キン肉マン マッスルタッグマッチ』は、1985年11月8日にバンダイが発売したファミリーコンピュータ用ソフトだ。同社初のファミコンソフトにして、ミリオンセラーを記録した。8人の超人から2人を選んでタッグを組む対戦アクションで、リング外からミートくんが投げ入れる「命の玉」を取ると、各超人の必殺技が使えるようになる。対戦格闘ゲームのブームが起きるずっと前に、友人や兄弟と熱い2人対戦を楽しめた一本として記憶している人も多いだろう。
2018年には任天堂の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン」に収録されたが、同機は現在入手が難しく、手軽に遊べる環境は限られていた。令和復活編は当時のルールをそのまま踏襲しつつ、Bluetooth通信による2人対戦にも対応する。
人気投票が”出場枠”を決める
今回の目玉は、登場超人の一部をファン投票で決める点だ。発売決定に合わせ、「超人総選挙2026」が10月12日まで実施されている。
超人総選挙は、集英社が実施する『キン肉マン』の公式人気投票。2013年に始まり、今回で7回目となる。これまではキン肉マンソルジャー(キン肉アタル)、悪魔将軍、ロビンマスクらが上位を争ってきた。主人公のキン肉マンが一度も1位を取れていないことは、ファンの間でおなじみの話題だ。
今回は、その結果がゲームに直結する。1〜20位に加え、29位と50位に入った超人に出場権が与えられるのだ。29位は「肉」の語呂合わせで、過去の総選挙でも注目されてきた順位である。50位を選んだ理由は明かされていない。ゲームには追加参戦分を含めて50キャラの登場が予定されており、そのうち22枠を投票が決める計算になる。
投票は1人1回で、超人を3人まで選べる。リストにない超人も、名前を直接書き込んで投票できる。ただし、非戦闘超人や明らかな人間キャラなど一部のキャラクターはゲームの仕様上登場できず、入賞した場合は次点が繰り上がる。
結果は11月9日発売の『週刊プレイボーイ』47号と公式サイトで発表され、投票者の中から抽選で29名に、グッズ作成サービス「ジャンプLAB」で本作のオリジナルグッズを無料で作れるシリアルコードが贈られる。当選者数にも「29」を使うあたりに、遊び心がうかがえる。
原作の”いま”をドット絵に映す
この仕掛けの面白さは、40年以上前のゲームに”いまのキン肉マン”を流し込める点にある。原作は1987年にいったん完結したが、2011年に約24年ぶりに連載を再開し、現在も新シリーズが続いている。
2024年7月には32年ぶりのTVアニメ『完璧超人始祖編』が始まり、2025年1月にはSeason2も放送された。連載再開後に登場したジャスティスマンが2021年の総選挙で8位に入るなど、新たな超人も人気を集めている。ファミコン版の8人では表しきれない現在の人気を、投票を通じてドット絵の世界に反映させるわけだ。
近年のキン肉マンのスマホゲームとしては、2024年に配信が始まった基本プレイ無料のRPG『キン肉マン 極・タッグ乱舞』がある。対して令和復活編は、往年の名作を手頃な買い切り価格で遊べる形を選んだ。かつて夢中になった世代には懐かしさを、アニメで作品を知った世代には”元祖”に触れる入口を用意したといえる。
推しの超人が、あのドット絵で本当にリングに立てるのか。その行方は、ファンの一票にかかっている。














