米メディア大手コムキャストは4月23日、2026年第1四半期(1〜3月)の決算を発表。傘下のNBCユニバーサルが運営する動画ストリーミングサービス「Peacock」は、4億3,200万ドル(約688億7,300万円)の赤字を計上した(調整後EBITDA)。赤字幅は、前年同期の2億1,500万ドルから拡大したものの、前期の5億5,200万ドルからは縮小している。
売上高は20億ドルと、前年同期の12億ドル、2025年第4四半期の16億ドルから増加。有料加入者の増加と平均利用料金の上昇が寄与した。NBAの試合配信の追加や冬季オリンピック(五輪)の開催効果もあり、有料加入者数は2026年3月末時点で4,600万人と、前期から200万人伸びた。
コムキャストのジェイソン・アームストロング最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、Peacockが「黒字化に近づくと見込まれており、重要な転換点を迎えている」と述べた。
コムキャスト全体の売上高は315億ドルと、前年同期比5.3%増加。市場予想の304億ドルを上回った。2月にNBCが冬季オリンピックとNFLスーパーボウルを放送したことによる22億ドルの追加収益が貢献。Peacockを含む、コンテンツ&体験部門の収益は39.7%増の119億ドルに達した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「日本でNetflixがWBC配信で日本国内史上最高の約1,790万人視聴を記録し、過去最大の1日当たり新規加入者を獲得したことは、「スポーツ×ストリーミング」という方程式の威力を世界に示した。同じ方程式が、米国でも証明された。
コムキャスト(米国最大のケーブルテレビ・通信企業)傘下のNBCユニバーサルが運営するストリーミングサービス「Peacock(ピーコック)」の売上高が前年同期比約7割増の20億ドル(約3,188億円)に達し、CFOが「次四半期での単月黒字化」を示唆するほど改善が進んでいる。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックとNBAの配信が加入者を4,600万人に押し上げた構造は、スポーツ放映権への投資が収益として返ってくる段階に入ったことを示す。パラマウントによるWBD買収が進み、HBO Max・Paramount+・CNN・NFL/NBA/UCLの権利が一つのプラットフォームに統合される「超大型連合」が形成されつつある中、スポーツという差別化軸を持つPeacockの存在感も増している。ストリーミング戦争の第二章が、本格的に始まった。」














