2026年4月第3週のSpotify日本Top 200(集計期間:2026年4月10日〜4月16日)は、M!LKが3週連続で首位を維持するなか、新曲が8曲ランクインするなど動きの多い週であった。日本のチャートでは珍しい欧米圏アーティストのランクインも、今週の見どころのひとつだ。

今週の新曲

4月13日に配信開始されたMrs. GREEN APPLE「風と町」(111万再生・28位)が初登場。3月にスタートしたNHK連続テレビ小説「風、薫る」の主題歌として書き下ろされた楽曲で、メンバーも参加してSpotify公式リスニングパーティーを開催するという新しい取り組みも話題となった。

MISIA「ラストダンスあなたと」(74.5万再生)が52位に初登場。同曲は劇場版「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」の公開に合わせて4月10日に配信された。名探偵コナンは今年でアニメ30周年という節目を迎え、映画公開に先駆けて3月からPrime Videoで過去の劇場作を配信するなど大規模なキャンペーンが行われている。MISIAの根強い人気と長寿IPとのタイアップ効果が重なり、初週からTop 60圏内への登場につながったとみられる。

4月5日配信スタートのキタニタツヤ「火種」(48.4万再生・116位)も初登場。同日に配信開始されたTVアニメ「日本三國」オープニング・テーマであり、原作は累計発行部数100万部を誇る人気漫画となっている。

Vaundy「飛ぶ時」(46.7万再生・123位)も今週初登場。4月4日放送開始のTVアニメ「黄泉のツガイ」のオープニングテーマであり4月12日配信リリース、6月10日にCDシングルの発売が予定されている。Vaundyは「怪獣の花唄」(113万再生・26位)「不可幸力」(47.9万再生・118位)「Tokimeki」(44.7万再生・135位)「花占い」(41万再生・164位)「踊り子」(42.2万再生・157位)「napori」(38万再生・189位)をTop 200に送り込んでおり、圧倒的なカタログの厚みを誇る。

モナキ「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」(46.1万再生・127位)がチャートイン。この楽曲は純烈のリーダーがプロデュースを手がけたデビューシングル。TikTokを含むSNSの動画が約8億回再生されるなど注目を集めている。

TVアニメ『ワンピース』エルバフ編のオープニング主題歌、アイナ・ジ・エンド「ルミナス – Luminous」(42.8万再生・151位)も初登場。アイナ・ジ・エンドは「革命道中 – On The Way」(109万再生)も32位にチャートインさせるなど元BiSHという肩書きにとらわれない地位を確立している。

HYBE傘下、BTSも所属するBIGHIT MUSIC発の韓国5人組ボーイズグループTOMORROW X TOGETHERの新曲「Stick With You」(40.2万再生・172位)がランクイン。同曲は4月13日リリースのニューミニアルバム『7TH YEAR: A Moment of Stillness in the Thorns』のリード曲となる。今週の新曲8曲のなかでタイアップなしにランクインした唯一の楽曲であり、韓国男性アイドルグループの人気の高さを示している。

Official髭男dism「スターダスト」(38.9万再生・182位)だ。4月12日放送開始のTBS系日曜劇場「GIFT」主題歌として先行配信されたばかりで、4月22日にリリース予定のCDシングルへの期待を高める滑り出しとなった。「エルダーフラワー」(91万再生)も45位にランクインし、Official髭男dismは2曲をTop 200に送り込んだ。

BTS・嵐の動向

BTS「SWIM」(168万再生・5位)は4週連続5位を維持。「2.0」(152万再生・9位)も先週10位とほぼ変わらずTop 10圏内をキープした。Jin「Don’t Say You Love Me」(112万再生・27位)が先週40位から13位上昇したのが目を引き、BTSソロ曲の底力を示した。圏外から「Butter」(37.5万再生・198位)が再登場しており、カタログへの継続的な関心がうかがえる。

嵐「Five」(111万再生・29位)は先週24位から5位後退し、7週目で徐々に落ち着きを見せ始めた。一方「One Love」(43.6万再生・142位)「Love so sweet」(48.7万再生・115位)「Happiness」(38.2万再生・187位)など懐かしの楽曲群が引き続きTop 200に複数ランクインしており、活動再開への反響が幅広い世代に届いていることが確認できる。

M!LKが3週連続首位を維持、上位常連アーティストの動向

M!LK「爆裂愛してる」(193万再生・1位)が3週連続首位を守り、「好きすぎて滅!」(164万再生・7位)とともに2曲同時Top 10をキープ。米津玄師「IRIS OUT」(188万再生)は先週3位から2位に浮上し31週目に突入、King Gnu「AIZO」(175万再生・4位)も14週目と依然として高い再生数を保っている。Mrs. GREEN APPLEは新曲「風と町」の初登場に加え、「lulu.」(183万再生・3位)「ライラック」(160万再生・8位)などがTop 10に残留。back numberも「花束」(146万再生・10位)がTop 10を維持し、「高嶺の花子さん」(128万再生・15位)「ハッピーエンド」(127万再生・17位)なども安定してTop 20圏内に留まる。HANAは「Blue Jeans」(165万再生・6位)「ROSE」(136万再生・11位)「Bad Girl」(125万再生・18位)の3曲をTop 20に送り込み続けている。

2021年発表のジャスティン・ビーバーとザ・キッド・ラロイのコラボ曲「STAY」(181位・39万再生)が圏外再登場

ジャスティン・ビーバーは現地時間4月11日(日本時間4月12日)、世界最大の米音楽フェスティバルであるCoachellaへ出演しヘッドライナーを務めた。YouTubeで全世界へリアルタイム配信されたステージではザ・キッド・ラロイやDijonらがゲストで登場し、シンプルで内省的なパフォーマンスを行なったことも大きな話題となった。これを受けGlobal Chartではジャスティン・ビーバーの曲の再生数が急上昇。その影響は国内チャートへと波及し、国内および一部韓国アーティストで大部分が占められる国内チャートではめずらしく欧米圏のアーティストがランクインした。

King Gnu「TWILIGHT!!!」(37.8万再生・193位)、Da-iCE「I wonder」(38万再生・190位)と「CITRUS」(37.6万再生・197位)、緑黄色社会「Mela!」(37.5万再生・199位)、Novelbright「Walking with you」(37.9万再生・192位)、平井大「また逢う日まで」(37.2万再生・200位)が圏外から再登場した。

来週はテレビドラマ、アニメ、映画のタイアップとして発表された新曲の動向と世界中でトレンドとなっているジャスティン・ビーバーの楽曲群がチャートにどう影響を与えるか注目していきたい。