Audibleは10月1日、お気に入りの物語とのつながりをさらに深められるよう設計された一連の新機能を発表した。いずれの機能も、米国・英国のユーザーを対象とした限定ベータ版として順次提供される。

「キャラクターガイド」は、プレイヤーページ上にリアルタイムで誰が話しているかを直接表示。ユーザーから寄せられた「オーディオブックは読書に比べて登場人物が把握しづらい」との声に対応した格好だ。ネタバレのないキャラクターカードも提供され、声の主であるナレーターとそのプロフィールを紹介。近日中には物語の展開に合わせて、作品の制作に関する質問ができる機能が加わる予定。

「インタラクティブ・ストーリー」では、生成AI、会話設計、豊かなサウンド制作を独自に組み合わせることで、登場人物との会話をリアルタイムで楽しめる。クリエイターの基盤定義とAudibleの製品設計により、最後までクリエイターの構想に沿った展開が保たれる。

「ビジュアルエクスプローラー」は、リスニング中の重要な場面で関連する画像や視覚的なコンテキスト(文脈)を表示。リスナーは、物語の展開場所を示す地図を見たり、重要な場面に関連する画像をタップして詳しく調べたりできる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「米国のオーディオブック市場は2025年に前年比9%増の24.3億ドルへ拡大し、成人の58%、約1億5700万人が聴取経験を持つ。15年連続で成長する一方、競争は「聴いてもらう」だけでなく「どう深く楽しませるか」にも広がった。Audibleのキャラクターガイドやビジュアルエクスプローラーは、その象徴だろう。日本では利用率がまだ9.6%にとどまり、普及余地は大きい。移動時間の長い生活とも相性がよく、米英で試される新しい「聴く読書」の体験が日本にも広がれば、市場の風景はさらに変わりそうだ。」