X(旧Twitter)は5月19日、AIを活用してブランドと関連性の高いクリエイターをマッチングし、広告収入の拡大を図る新サービス「クリエイターコネクト」を市場投入すると発表した。

仕組みの詳細は明かしていないが、姉妹会社であるxAIの技術を活用し、キャンペーンの目標、リアルタイムのトレンド、オーディエンスの関心を反映させる予定。ブランドがXと提携すると、同技術を活用して、動画、テキストなどあらゆる媒体のクリエイターから、ごく一部のクリエイターを特定し、キャンペーンへの参加意向を打診する。

注目すべきは、クリエイターコネクトが、より小規模でニッチなクリエイターとブランドをつなぐことを目的としている点だ。Xのミッチェル・スミス氏(コンテンツパートナーシップ担当グローバルヘッド)は、「今年をプラットフォームとして『クリエイター時代』に突入する年だと捉え、健全なクリエイター経済を育むプラットフォームの構築に本気で取り組んでいる」と、米エンターテインメント誌「ザ・ハリウッド・リポーター」に話した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Xでニッチなクリエイター、ニッチなインフルエンサーに朗報。「Creator Connect」は、トップ1%のメガインフルエンサーではなく、より小規模でニッチなクリエイターを、ブランドとつなぐことを目的に設計されたAIマッチング・サービスだ。

フォロワー数は少なくても、特定領域に深く根ざした層──「広さは控えめでも、深さは桁違い」の観客を抱えるアカウントを、姉妹会社のxAIが目標と関心に基づいて発掘していく。

背景にあるのは、メガインフルエンサーへの広告コストが高騰し、費用対効果の悪化が指摘されてきた現実だ。実際の運用例として、米国の高級ノートPCブランドがF1観戦を好むテック系クリエイターを発掘し、映画スタジオがホラー新作のプロモーションに小規模クリエイターを起用した事例も報じられている。

クリエイター経済の重心が、数百万人へのリーチから、ぴったり合う数千人への深い接続へと移ってきた中で、AIがその難所を解いていく流れだ。」