Xboxは10月8日、映画・テレビ事業、コンシューマー製品事業、戦略的提携事業、ライブ体験事業を統括する新部門「XP」を立ち上げると発表した。
社長には、『マインクラフト』の開発元であるモヤンスタジオ(マイクロソフト傘下)の社長で、映画『マインクラフト/ザ・ムービー』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるケイリーン・ウォルターズ氏が就任。ウォルターズ氏の後任として、モヤンスタジオおよびマインクラフトのCEOには、Redditで最高製品責任者を務めていたマリア・アンジェリドゥ=スミス氏が就く。
Xboxのマシュー・ボール最高戦略責任者(CSO)によると、新部門の立ち上げは「長年にわたりXboxのさまざまなチームに存在してきた能力を結集し、共通の使命の下に束ねるもの」であり、その使命とは、同社のフランチャイズをより多くの人々に届け、プレイヤーや新たなファンとのつながりを深め、世界中でこれらのファンコミュニティが成長するための新たな機会を切り開くことだという。
マイクロソフトのゲーム事業は不振が続いており、8月には自社が保有する膨大なビデオゲームIPの映像化を巡り、各社に高額で包括的なパッケージを売り込んでいると報じられた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「XPの設立は、エンタメ産業の重心移動を映す鏡でもある。『Fallout』や『ラスト・オブ・アス』のドラマ化が批評と視聴の両面で成功し、『マインクラフト』映画が今年の興行上位に入った今、ハリウッドにとってゲームIPは、かつてのコミックに代わる新しい鉱脈になった。マイクロソフトはその鉱脈を世界で最も多く抱える企業の一つであり、8月には映像化権の包括パッケージを各社に売り込んでいると報じられた。今回の新部門は、外部に売るだけでなく、自ら束ねて育てる体制を整える動きと読める。消費者製品からライブ体験までを一つの部門に収めた構成は、配信や劇場の先にあるグッズとリアル体験までを収益設計に含める、体験経済の発想だ。ゲームの中で育った物語が、映画館とテーマパークと玩具売り場で回収されていく。本業の不振を越えて、IP企業へと脱皮できるか。XPという名の試金石になりそうだ」














