YouTubeは10月1日、ショート動画のレコメンデーションシステムを更新し、オリジナルコンテンツをより優先的に表示するとともに、独自の要素を追加せずに他のクリエイターから再アップロードされたコンテンツのリーチを縮小すると発表した。

他のクリエイターの動画を、大幅な変更を加えずに主に集約したり再アップロードしたりしていると判断されたチャンネルは、ショートフィード内での配信機会が減少する可能性がある。他のクリエイターのクリップを使用する場合は、独自の解説、独自の編集、ストーリーテリングなどを通じて、真の付加価値を確実に加えるよう求めている。

YouTubeは3月、既存のショートの1コマから8秒の新しいクリップをAIで生成するツール「Reimagine」を導入。このツールで作られた動画が、新しいレコメンデーションで優先的に表示されるかどうかは、明らかにされていない。

榎本編集長「プラットフォームのおすすめ欄は、クリエイターにとって事実上の給与体系である。何が優先表示されるかが、何を作る人が報われるかを決めるからだ。これまでの短尺動画のフィードは再生の勢いを重視するあまり、他人の人気素材を素早く再利用するチャンネルにも多くの露出を与えてきた。そこに生成AIが加わり、「それらしい」動画を無限に量産できる時代が来た。おすすめ枠がAIスロップに占拠されれば、オリジナルの作り手の露出が奪われ、フィード自体の魅力も落ちる。今回の更新は、この問題へのYouTubeなりの回答と言える。昨年の収益化ポリシー改定で量産型・複製型コンテンツへの対応を進めたのに続き、ショートのレコメンドでもオリジナル優先へ報酬設計を寄せ直した。機械的な複製が容易になるほど、人の手による独自性の希少価値は上がる。オリジナルが報われる場所にこそ、次の才能が集まるはずだ。」