Twitchが、どの配信者に広告収入を分配すべきでないかを判断するためにAIを活用していることが分かった。
ダニエル・クランシーCEOは、ポッドキャスト『The Snarketing Podcast』に出演し、AIを活用してブランドの広告掲載に合わない可能性のあるストリーマーを特定する取り組みを行っていると明かした。
Twitchはかねて、ストリーマーに対し、特定の基準に基づいてコンテンツにラベル付けを行うよう求めている。最近ではこれに加え、AIを利用してストリーミング動画を文字起こしして「このブランドにとって適切か」を判断するほか、ブランドに合わないような出来事が起きていないかも確認しているという。
クランシーCEOは「広告がブランドの目指す方向性に合致するクリエイターやコンテンツの隣に表示されるようにするため、この分野には多大な投資を行ってきた」と話した。
一方でストリーマーたちは、こうしたAIによる監視が無難なコンテンツの増加につながりかねないと懸念を示している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TwitchのクランシーCEOが、ポッドキャストで興味深い裏側を明かした。同社はAIで配信を文字起こしし、「このブランドの広告の隣として適切か」を判断して、広告収入を分配すべきでない配信者の特定に使っているという。背景にあるのは、生放送という商品の宿命だ。何が起きるか分からないのがライブの魅力だが、広告主にとっては、自社ブランドが何の隣に表示されるか分からないリスクでもある。従来は配信者の自己申告ラベルに頼ってきたが、無数の生放送を人の目で確かめるのは不可能で、AIによる全量の文字起こしと判定は、その穴を埋める実務的な解である。クランシー氏は「広告がブランドの方向性に合うクリエイターの隣に表示されるよう、多大な投資をしてきた」と語る。一方で配信者からは、AIの監視が無難なコンテンツの増加を招くとの懸念も出ている。広告収入とライブの自由。その均衡点を機械に委ねる実験が、最大手で始まっている。」














