GMOインターネットグループのGMO NIKKOが提供する「Z世代トレンドラボ byGMO」は、Z世代(16~28歳)の高校生・大学生・社会人の男女500名を対象に、「AIと恋愛」に関する調査を実施した。調査期間は9月3~4日で、調査方法はインターネット調査。恋愛に関することで生成AIを利用する意向は34.6%と約3人に1人で、利用する場面によって許容度に差があることがわかった。

恋愛で生成AIを「積極的に使っていきたい」と思う人は34.6%

恋愛に関することで生成AIを積極的に使っていきたいかを聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」を合わせた肯定回答は34.6%だった。属性別では大学生41.2%、高校生37.0%、社会人26.9%で、男女別では女性38.4%、男性30.8%となった。普段から生成AIを利用している人の肯定回答は46.6%、利用していない人は9.8%で、約4.8倍の差がみられた。

恋愛の17場面で生成AIの利用を「許容できる」割合は、「アプローチ相談」43.4%が最多、「告白のセリフ考案」は23.4%

全回答者に恋愛の17場面について、生成AIの利用を「許容できる」かを聞いた。最も高かったのは「気になる人へのアプローチ相談」の43.4%で、「記念日のプレゼント選定」42.2%、「気になる人との相性相談」40.6%が続いた。一方、「告白のセリフ添削」は28.0%、「告白のセリフ考案」は23.4%、「マチアプ・SNSアイコンのAI生成」は21.4%だった。

「使いたくない」理由、最多は「自分の言葉で伝えたいから」36.7%

生成AIを積極的に使いたいと思わないと答えた327名に理由を聞いたところ(複数回答可)、「自分の言葉で伝えたいから」が36.7%で最多だった。次いで「相手に対して失礼だと思うから」18.7%、「AIの答えを信用していないから」18.3%となり、「使い方がよくわからないから」は6.1%だった。

「自分が使う/相手が使う」への抵抗感、男女で異なる傾向

恋愛にまつわる12場面について、「自分自身が生成AIを使うこと」と「交際相手が生成AIを使うこと」のそれぞれに「抵抗がない」かを聞いた。男女別に12場面の平均を見ると、女性は「自分が使う」方が2.2ポイント高く、男性は「相手が使う」方が2.1ポイント高い結果となった。

生成AIで恋愛はどう変わる?「自分で決められなくなる」19.0%

全回答者に、生成AIを使うことで恋愛がどう変わると思うかを聞いたところ(複数回答可)、最も多かったのは「自分で決められなくなる・判断できなくなる」の19.0%で、前向きな変化で最も高かった「失敗や気まずさが減る」15.4%を上回った。

Z世代トレンドラボ byGMO 主任研究員 神津 洋幸 氏 コメント

今回の調査から見えてきたのは、Z世代が恋愛と生成AIのあいだに引いている一本の線です。相談やデートプランの検討、プレゼント選びといった”準備”の場面では約4割が生成AIの利用を許容する一方、プロフィールアイコンの生成や告白のセリフといった、本人であることが問われる場面では許容が2割台に下がりました。AIは「恋愛をうまく進めるための参謀」としては受け入れられても、「本人の代役」としては受け入れられにくい、ということだと考えています。

もうひとつ興味深いのは、「自分が使う場合」と「相手が使う場合」への抵抗感の差です。女性は、自分が使うよりも、相手がメッセージの文面にAIを使うことに抵抗感を感じる傾向があり、男性はむしろ相手の利用に寛容で、自分が使うことにためらいを見せます。同じ「抵抗感」でも、その中身は男女で異なっています。

使いたくない理由として最も多く挙がったのが「自分の言葉で伝えたいから」であり、「使い方がよくわからないから」はわずかだった点も見逃せません。この領域の障壁は機能やリテラシーだけでなく、恋愛における価値観もAI利用への意識に関係していることがうかがえます。加えて、生成AIを普段使っているかどうかで利用意向に約4.8倍の差があることを踏まえると、日常領域でのAI利用が広がるにつれて、恋愛領域の受け止め方も変わっていく可能性があります。企業がこの領域でコミュニケーションを設計する際は、「AIが恋愛を代行する」ではなく、「AIで準備を整えて、最後は自分の言葉で伝える」という提案の方が受け入れられやすいでしょう。