メタ・プラットフォームズは10月13日、Facebookにアルゴリズムを確認・制御できる機能「ユア・アルゴリズム」を導入すると発表した。
同機能は、2025年12月にInstagramでリール向けに初めて導入された後、6月にはフィードと発見タブにも拡大されていた。Threadsでは「Dear Algo」と呼ばれる独自の関連機能が導入されている。
Facebookユーザーは自然言語を使って自分の好みを説明することで、フィードやリールに表示されるコンテンツを調整できるようになった。変更内容はレコメンデーションにリアルタイムで反映される。Facebookの「3点メニュー」も更新され、ユーザーが個々の投稿から直接コンテンツの好みを管理しやすくなった。
YouTubeやX(旧Twitter)もメタ同様に、チャットボットを活用したアルゴリズム制御機能を提供。業界全体として、長年にわたりソーシャルメディア体験を形作ってきた従来のレコメンデーションシステムから、おすすめをパーソナライズできるストリーミングサービス式のものへと近づいている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Meta、YouTube、Xが揃って同じ方向へ動いた背景には、ChatGPT以降の体験の変化がある。プロンプト型AIの普及で、人々は「機械には言葉で指示すれば動く」ことを当たり前と感じるようになった。その感覚からすれば、黙って行動を観察され、一方的に表示を決められる従来のフィードは、急に古めかしく映る。「ユア・アルゴリズム」は、おすすめ機能をチャットAIの作法に合わせる改修と言える。受動的なフィードへの疲労や、EUのデジタルサービス法がレコメンドの説明責任を求める規制環境も、この転換を後押しした。そして広告事業にも意味は大きい。行動履歴から推測してきた興味関心を、ユーザーが自ら言葉で申告してくれるのだから、質の高いターゲティング情報になる。受信者には主導権を、発信者には信頼の競争を、プラットフォームには新しいデータを。対話型AIが作った期待値が、SNSの設計思想まで書き換え始めている。」














