中国のAI企業DeepSeekは、新たな資金調達ラウンドで少なくとも800億人民元 (約1兆9,000億円)を調達する見通しで、テンセント・ホールディングスと中国車載電池大手CATLが主要出資者のようだ。情報筋の話として、ブルームバーグが10月6日伝えた。
DeepSeekが最新のAIモデルをリリースしたことを受け、投資家の関心が高まり、今回の資金調達額は当初の目標である約500億人民元を上回り、1,000億人民元近くになる可能性があるという。
Deepseekは2027年初頭の上場を目指しており、今回の資金調達ラウンドが終了次第、そのための組織再編を行う見通しだ。
テンセントは中国最大の音楽配信サービス運営会社テンセント・ミュージック・エンタテインメント・グループ(TME)の筆頭株主で、TMEは2025年にDeepSeekを自社の音楽ストリーミングサービスに統合。TMEのAI作曲ツール、AIアシスタント、コメント欄、レコメンデーションページに組み込まれている。
TMEのカッション・パン執行取締役会長は「業界が進化する中、弊社は引き続き著作権保護を推進し、健全なエコシステムを育み、創作物の価値を守り続けていく」と主張するが、国際音楽出版社連合(ICMP)は以前、DeepSeekが著作権で保護された歌詞を複製していると非難していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「中国最大級の音楽配信会社テンセント・ミュージック(TME)は2025年、DeepSeekを作詞支援やAIアシスタント、コメント欄、推薦画面に導入した。その支配株主テンセントは報道によると2026年のDeepSeek初回調達で約100億元を出資し、今回の調達にも参加する見通しだ。調達規模は10月13日の報道で約1000億元(約2兆4000億円)に拡大する見通しだ。AIを「使う」だけでなく、その成長の果実を「持つ」戦略が浮かぶ。ただしDeepSeekは独立企業で、テンセント傘下の垂直統合ではない。SpotifyはChatGPTと連携し、ユニバーサルはElevenLabsとライセンス契約を結んだ。テンセントはそれに加え、AI企業の成長から投資収益も得る構えだ。2027年の上場が実現すれば、音楽×AIの競争は技術の採用だけでなく、資本の配置によっても左右されることが鮮明になる。」














