Netflixは10月14日、グローバル事業の成長を維持するための組織再編の一環として、全世界の従業員の約6%(約1,000人)を整理すると従業員に通知した。2022年以降で最大規模の人員削減で、特にプロダクト、技術、法務、人事の部署が影響を受けるとしている。。ハリウッド業界誌「デッドライン」などが伝えた。
共同CEOであるテッド・サランドス氏とグレッグ・ピーターズ氏は、従業員に宛てたメッセージの中で、自社の事業は堅調で成長を続けており、通期の業績予想を達成する見込みだと説明。サービス向上・さらなる成長・イノベーション推進のために、事業全体を通じて選択を行なっていく必要があると述べた。
報道によると、映画・テレビ部門の幹部らも同社を去った。サランドス氏は9月、ユーザーエンゲージメントの伸び鈍化を認め、そのペースを加速させるべく、ライブ番組の配信などに取り組んでいると語っていた。
Netflixは10月16日、約10年にわたり最高コンテンツ責任者(CCO)を務めたベラ・バジャリア氏の後任に、ピーター・ライス氏を任命。ライス氏は、ウォルト・ディズニー・テレビジョン会長およびウォルト・ディズニー・カンパニーのゼネラル・エンターテインメント部門会長を務めた経験を持つ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ここ数週間のNetflixの動きを並べてみたい。フィンチャー監督ら名監督との長期契約が相次ぎ終了へ。戦略は低予算シリーズ、ライブ、スポーツへの集中にシフト。約1,000人の人員再編。そして10年間コンテンツを率いたバジャリア氏に代わり、ディズニーとFOXで編成を仕切ったピーター・ライス氏がCCOに就いた。一つ一つは別のニュースだが、結べば一枚の設計図が浮かぶ。巨額の作家主義映画で威信を買う時代を終え、視聴時間と加入維持への貢献で全投資を査定し直す。その基準でコンテンツも組織も人事も組み替える、という設計である。折しも競合では、100年分のIPを抱えたスカイダンスが誕生したばかり。物量では勝てない相手の出現を前に、Netflixは規律と回転率で応じる道を選んだように見える。エンゲージメント鈍化という曇りをどう晴らすか。新体制の編成手腕が、その答えを出すことになる。」














