3月も終盤に差し掛かり、1月期のドラマが続々と最終回を迎えている今日この頃。数々の名ドラマが生まれた中で、じわじわと人気を集めていたドラマといえば『未来のムスコ』(TBS系)ではないだろうか。

本作は、阿相クミコ氏と黒麦はぢめ氏による同名コミックが原作で、恋人いない歴10年の女性・未来のもとに”未来の息子”を名乗る少年が現れることから始まる物語。時を超えた親子の絆と恋愛模様に多くの視聴者が心を揺さぶっていた印象だ。

その理由は、なんといっても主演・志田未来の演技力である。笑顔で前向きに、夢へと邁進する姿。そこに突如やってきた”未来の息子”颯太(天野優()と接する中で生まれる葛藤。その感情の動きが、視聴者をグッと物語の中へと引き込み、回を重ねるごとに盛り上がりを増して行った印象だ。

さらに、公開中の映画『ほどなくお別れです』にて、志田は最愛の娘との別れに直面した母親役を演じているが、その演技は圧巻以外の何者でもない。映画を見た人たちが涙を抑えることができなくなったのは、志田のリアルすぎる母親姿があってこそだと確信する。

そんな志田のキャリアを振り返る上で外せないのが、やはり『14歳の母』である。同作は、中学生の妊娠・出産を描いた作品で、社会現象となった2006年放送のドラマ。当時、志田は作中で演じた役とほぼ同じ13歳。その心身ともに不安定なさま、周りからの偏見などに晒される心情などを見事に表現していた印象だ。そこから20年の時を経て、母親役を演じたことでも話題になった『未来のムスコ』。

同作を見た上で、改めて実力派子役たちが大人になってからの成長が気になっている人も多いのではないだろうか。

そんな読者に朗報なのは、2026年4月期のドラマは子役出身俳優たちの成長ぶりを覗ける作品が豊富だと言うこと。今回は、そんなドラマ作品について注目ポイントを紹介する。

まずは月曜9時『サバ缶、宇宙へ行く』にて、地上波連続ドラマ初主演を務めることが発表された北村匠海。彼は小学校3年生の時にスカウトされ、以降スターダストプロモーションに所属。数々のCMや映画作品で活躍したほか、小学生にしてNHK『みんなのうた』にて歌手デビューをしたという経歴を持つ。そんな北村が主演として活躍する本作だが、なんともう1人伝説的子役だった俳優の登場が発表された。それは、芸歴31年目にして月9初出演となる神木隆之介である。

この強すぎるタッグに放送前から注目が集まっている『サバ缶、宇宙へ行く』は、生徒たちを見守りながら夢を応援し、共に成長していく軌跡を描く学園ドラマとのこと。爽やかな月9の時間となりそうで楽しみである。

子役出身俳優の活躍は、この作品に限ったことではない。

出会うはずのなかった殺人犯と、”過去”で出会ってしまったらというコピーが印象的な『君が死刑になる前に』は、2つの時代を舞台に事件の真相を追う、完全オリジナルの本格サスペンスである。ここで主演を務めるのは、地上波連続ドラマ初主演となる加藤清史郎。2009年に放送されたトヨタ自動車のCMにて「こども店長」として一躍ときの人となった後、映画、ドラマ、舞台で活躍をする俳優だ。

さらに、思春期の心の変化を描いた衝撃的作品『惡の華』では、鈴木福があのと共にW主演を務めるほか、日10ドラマでは先述した志田未来と共に1歳から芸能活動をしている畑芽育がドラマ『エラー』にて主演を務めることでも話題。

この春、2000年代初頭に活躍した子役たちが元子役という肩書きを脱ぎ捨てて、俳優として躍進しそうな予感。ぜひ注目してみてほしい。