2026年3月第4週(集計期間:2026年3月20日〜3月26日)のSpotify日本Top 200は、3月20日に配信スタートしたBTSのアルバム「ARIRANG」による圧倒的なチャートジャックが最大のトピックとなった。

先週まで3週連続1位を維持していた嵐「Five」は8位へ後退し、代わりにBTSの新曲が上位から下位まで広くランクインする週となった。

BTSが15曲を一斉初登場、チャートを席巻

BTSの5thアルバム『ARIRANG』は、7人全員が韓国の兵役を終えた後、約4年間の活動休止を経てリリースされた。ジン、SUGA、J-HOPE、RM、ジミン、V、ジョングクのメンバー全員が兵役を終えたBTSは、2025年7月1日のライブ配信で活動再開を発表し、その後全員がアメリカに渡り制作に着手した。アルバムタイトル「ARIRANG」は韓国の民謡から取られており、再会・創造性・レジリエンスをテーマに韓国の伝統文化と国民的誇りへのオマージュを込めた作品だ。フルアルバムとしては2020年2月リリースの『MAP OF THE SOUL : 7』以来、約6年ぶりとなる。

1位はBTS「SWIM」(220万再生)が初登場で首位を獲得。「Body to Body」(168万再生・9位)、「Hooligan」(132万再生・22位)、「FYA」(128万再生・25位)、「Aliens」(122万再生・28位)、「NORMAL」(121万再生・29位)、「2.0」(118万再生・32位)、「Merry Go Round」(115万再生・37位)、「Like Animals」(92万再生・50位)、「No. 29」(92万再生・51位)、「they don’t know ‘bout us」(83万再生・56位)、「One More Night」(82万再生・57位)、「Into the Sun」(80万再生・59位)、「Please」(77万再生・65位)と、新アルバム収録の全14曲がTop 200に一斉初登場を果たした。さらに2020年リリースの「Dynamite」(43万再生)も圏外から168位に再登場し、BTSが今週Top 200に送り込んだ楽曲は計15曲に上る。グループとしての約6年ぶりのフルアルバムリリースがこれほどの規模でチャートを動かした構図は、K-POPファンダムの組織的なストリーミング動員力を改めて示すものだ。前週4位だったJin「Don’t Say You Love Me」(87万再生)も53位へ後退しており、BTS本体の復活がソロ作品の存在感を相対的に薄める結果となった。

Mr.Childrenの22ndアルバム『産声』が3月25日にリリース

前作『miss you』から約2年ぶりとなる本作は、内向的だった前作から一転、ライブでのリスナーとのコミュニケーションを強く意識して制作された全13曲収録の作品だ。アルバムの先行シングルとして配信された「Again」はTBS系日曜劇場「リブート」の主題歌で1月22日に193位で初登場。その後じわじわと上昇を続け、アルバムリリース前週の3月19日集計週には71位・10週目を記録。アルバム発売週には63位・11週目とさらに浮上しており、ドラマ放送とアルバムリリースの相乗効果が数字に表れている。

嵐「Five」は8位へ、カタログ浮上は継続

3週連続1位から一転、嵐「Five」(168万再生)は8位へ後退した。ただしカタログ全体の浮上は続いており、「Love so sweet」(58万再生・96位)、「One Love」(54万再生・110位)、「Happiness」(47万再生・137位)がTop 200に留まっている。ツアーの進行とともにファンの再発掘需要は当面続くとみられ、来週以降も旧曲の動向に注目したい。

M!LK・Mrs. GREEN APPLE・back numberが盤石の存在感

BTSの大波をよそに、M!LK「爆裂愛してる」(208万再生)は2位を維持し、「好きすぎて滅!」(188万再生・5位)とともにTop 10に2曲を送り込んだ。米津玄師「IRIS OUT」(211万再生・3位)は28週目のロングランを継続。Mrs. GREEN APPLEは「lulu.」(203万再生・4位)を筆頭に複数曲をTop 20に送り込み、back numberも複数曲でTop 200を広く占有。HANAは「Blue Jeans」(182万再生・6位)「ROSE」(158万再生・12位)を筆頭に安定したランクインを維持した。

圏外再登場と春の足音

アルバムリリースとテレビ出演の影響もあってか、Mr.Childrenの代表曲「Tomorrow never knows」(43万再生)は再生数を上げ圏外から164位へ登場した。今春ライブツアーを行う椎名林檎「丸ノ内サディスティック」(39万再生・197位)、3月25日にミニアルバム「Excuse Error」を発表したWANIMA「ともに」(38万再生・198位)も圏外から登場した。先週シングル「BE:FIRST ALL DAY」(85万再生・55位)を配信したBMSG所属のBE:FIRST「I Want You Back」(38万再生・199位)も復活。あいみょん「桜が降る夜は」(47万再生)は先週157位から135位へさらに上昇しており、桜の開花とともに春の定番曲が引き続き息を吹き返している。チャーリー・プースと宇多田ヒカルのコラボ曲「Home (feat. Hikaru Utada)」(41万再生・180位)も先週122位からやや後退したものの2週連続でチャートインを維持した。

BTSのチャートジャックが一巡する来週以降、嵐のツアーと新生活シーズンの需要がチャートをどう塗り替えるかが注目点となる。